坂出市議会 > 2019-09-11 >
09月11日-03号

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  1. 坂出市議会 2019-09-11
    09月11日-03号


    取得元: 坂出市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-07
    令和 元年 9月定例会          令和元年9月11日(水曜日)午前10時開議〇出席議員 19名  2番   植  原     泰       3番   丸  岡  豊  和  4番   脇     芳  美       5番   東  原     章  6番   鳥  飼  年  幸       7番   山  条  真  嗣  8番   寒  川  佳  枝       9番   若  杉  輝  久  10番   若  谷  修  治       11番   斉  藤  義  明  12番   村  井  孝  彦       13番   大  藤  匡  文  14番   野  角  満  昭       15番   茨     智  仁  16番   楠  井  常  夫       17番   吉  田  耕  一  18番   前  川  昌  也       19番   植  條  敬  介  20番   大  前  寛  乗       ────────────────────────────〇欠席議員 なし       ────────────────────────────〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者  市長      綾     宏       副市長     加 藤 悟 史(総 務 部)  総務部長    中 西 明 彦       秘書広報課長  香 川 浩 基  職員課長    大 野 栄 嗣       政策課長    林   尚 志  総務課長    高 木 亮 一       税務課長    木 下 昌 和(市民生活部)  市民生活部長  中 川 高 弘(健康福祉部)  健康福祉部長  丸 橋 通 良       けんこう課長  松 川 忠 司  こども課長   大 熊 高 弘(建設経済部)  建設経済部長  谷 久 真 哉       建設経済部参事 岡 野 泰 典  産業課長    横 矢 一 司(市立病院)  事務局長    前 谷 博 司(出 納 局)  出納局長    香 西 秀 紀(消   防)  消防長     洲 崎 真 治(教育委員会)  教育長     國 重 英 二       教育部長    網 野 禎 彦  学校教育課長  山 田 知 志       生涯学習課長  松 岡 英 治       ────────────────────────────〇出席した議会事務局職員  事務局長    杉之原 智 也       次長      宮 川 滋 義  議事係長    網 野 香 奈       書記      西 野 博 幸  書記      神 内 秀 孝  ────────────────────────────              議 事 日 程   第3号              第1 一般質問(個人)       ────────────────────────────             本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件             日程第1 一般質問(個人)       ──────────────────────────── ○議長(村井孝彦君) これより9月定例会を再開し、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。御了承願います。 この際、御報告申し上げます。 昨日設置されました決算審査特別委員会の委員長に鳥飼年幸君、副委員長に植原泰君が互選されましたので、御報告申し上げます。       ──────────────────────────── △日程第1 一般質問(個人) ○議長(村井孝彦君) これより個人による一般質問を行います。 まず初めに、14番野角満昭君の質問を許します。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 14番 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) おはようございます。 9月議会に当たりまして、日本共産党議員会として質問をさせていただきます。 質問の第1は、参議院議員選挙の結果についてであります。市長の見解をお尋ねしたいと思います。 この選挙の特徴は、年金削減問題や消費税増税の賛否、また社会保障や教育、最低賃金などの国民生活にかかわる問題が争点となりました。 そして、あわせて安倍内閣が打ち出した憲法第9条の改定問題が鋭く問われ、その結果、いわゆる改憲勢力は発議に必要な3分の2を割ったというところにあったと思います。中でも、自民党は改選比で9議席を減らし、参議院での単独過半数を割り込むという厳しい審判を受けました。これは、改憲問題だけではなくて消費税増税や年金引き下げ問題など、これ以上国民生活を悪くしないでほしい、こういう国民の声の結果でありまして、この点では10の1人区において野党統一候補が競り勝ったところに今の政治を変えたいという願いの反映があったということは言うまでもないと思います。 そこで、綾市長は今回の選挙結果についてどのような所感をお持ちでしょうか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(村井孝彦君) 答弁を求めます。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(村井孝彦君) 市長 綾  宏君              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) おはようございます。 14番野角議員の市長の政治姿勢についてのうち、参議院議員選挙への見解についての御質問にお答えいたします。 去る7月21日に執行されました令和時代を迎えての初の国政選挙である参議院議員選挙における争点は、憲法改正や消費増税を初め、年金に代表される社会保障制度、また外交・安全保障問題等、多岐にわたるものであったと認識をしております。 選挙の結果、自民党を中心とする与党の議席数は減少しましたが、先ほど申しましたとおり選挙の争点が多岐にわたっていることや投票率が48.8%と50%を割り込み、過去2番目に低くなったことなどを踏まえますと、今回の結果のみを捉えて憲法改正や消費税増税等に対する国民の声がダイレクトに反映されたものであると断定的に申し上げる状態にはないものと考えております。 さらに、議席数は減少したものの、依然として与党が安定多数を超える141議席を確保していることも事実であり、国民からは政策全般について一定の評価を得ているものと考えております。 今後は、国政の重要課題について建設的な活発な議論がなされ、国民にとって有意義な政策が展開されることを期待するものでございます。 以上です。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 所感ということでいただきまして、ありがとうございました。答えにくい質問であったかと思いますけれども、今市長がおっしゃったように国民の思いをいろんな面にわたって問われた選挙で、したがいまして次に移りますれども国民の声として、これは市民の声でもあると私は思っております。 この声は、最低賃金の引き上げなど人間らしく生きられる労働条件の向上とか、あるいは増税反対、安心して学び、子育てできる社会とか国保税の値下げなど安心できる社会保障等々の多岐にわたるものであったと思うんです。これらの課題は、やはり市政への要望も多く反映されたものだと思っております。 市長は、こういったものを受けて坂出市の施策におきましてどのように反映されていくのか、この点を伺っておきたいと思います。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(村井孝彦君) 市長              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 市民の声を反映した市政の運営についてでございます。 現在の国政上の課題には外交や防衛など国家の存立にかかわる事項のほか、災害被災地の復興、社会保障制度、地方創生、地域経済の活性化、人口減少と少子高齢化の進展等、市民生活に直接影響を及ぼすものも多くございますが、もとより国と自治体ではその責務や役割が本来的に異なっており、自治体には国政が抱える命題全てについて解決に向けた取り組みが求められているものではございません。 住民に最も身近な市町村は、住民福祉の増進を図ることを基本として地域の実情や住民ニーズに応じながら、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を担うこととされております。 私は、市長就任以来、常に市民ニーズの把握に努め、市民本位、市民参加、市民対話、そして市民共働を基本理念として各種施策を展開してまいりました。 今後におきましても、地方創生や子育て支援、地域防災力の向上など、本市独自の施策によって充実が図れるものにつきましては、市民の皆さんの声に耳を傾けつつ本市の実情に応じたきめ細やかなサービスの提供に努めるなど、引き続き積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 今、市長が話された観点で、ぜひ今後ともよろしくお願いしたいと思います。 次に移ります。 質問の第2は、国民健康保険の今後のあり方についてであります。 国保制度が広域化となり2年目となっております。私は、広域化実施の前年の9月議会において質問した経緯がありますが、今回は実施1年が過ぎる中での状況と今後の国保税引き上げ等の動向についてをお尋ねしたいと思います。 そもそも国保広域化という制度改変の政府の狙いのその中心は、自治体の国保会計への繰り入れをやめさせて給付費の増大が即保険料にダイレクトにはね返る、こういう制度にすることによって給付費抑制を推進することにあると私は考えております。 さらに、政府はこれを地域医療構想による病床削減などと一体に進めることによりまして、高齢化のピークとなる2025年を国の社会保障費の削減方向で乗り切る、こういうシナリオであることも指摘されております。 こういったものを前置きしてお尋ねする第1は、各都道府県が先般発表した標準保険料率による国保税の試算によれば、全国の8割の自治体で2019年度以後、平均して4万9,000円もの値上げになる、こういう結果が発表されております。香川県における各市町の標準保険料率による試算額も既に発表されておりますけれども、本市におけるこれらによる国保税試算額及び現在の国保税との対比について、さらに世帯類型別の試算結果についてお示しいただきたいと思います。
    健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長 丸橋通良君              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 国民健康保険の今後のあり方についてのうち、標準保険料率による国保税の試算についての御質問にお答えいたします。 本市の実際の国保税率は標準保険料率とは異なってございます。仮に本市が標準保険料率を適用した場合の国保税試算額と本市の実際の国保税との比較を世帯類型別に申し上げますと、1ケース目として給与収入400万円、30歳代夫婦と子供2人の4人世帯、このケースでは標準保険料率を適用した場合の試算額は46万5,900円となりまして、実際の国保税と比べると4万3,100円の増額となります。 2ケース目として、給与収入50万円の40歳代ひとり親と子供2人の3人世帯、試算額は5万4,400円となりまして、9,600円の増額となります。 3ケース目として、年金収入がそれぞれ230万円と50万円の65歳以上の高齢者夫婦の2人世帯では、試算額は18万1,200円、1万6,600円の増額となります。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 今の御答弁でも相当上がるということが示されたと思います。 次に移りますが、今答弁もあったように標準保険料率をそのまま実施してしまうと、本市の場合も大きな値上げとなってしまいます。政府は広域化に伴う2018年度はこの激変緩和措置をとっておりますけれども、この措置は今後も続くのでしょうか。また、本市の国保税はこの標準保険料率を適用して今後引き上げることになるのかどうなのか答えていただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 激変緩和措置の今後及び国保税の引き上げについての御質問にお答えいたします。 激変緩和措置は、平成30年度からの国保広域化に伴う納付金方式の導入などにより、保険料が従前の保険料より急激に増額が見込まれる一部の市町村に対して公費を投入することで、被保険者の負担が急増することを防ぐ財政措置のことでございます。 平成30年度から追加投入された1,700億円の国費のうち、平成30年度は300億円が激変緩和財源として確保されましたが、制度施行当初の暫定措置とされてございます。 また、そのほかに都道府県繰入金による激変緩和措置もあり、香川県においてはこの繰り入れに期限を定めてございません。 本市につきましては、平成30年4月の国民健康保険制度の広域化に伴い資産割を廃止し国保税率の改正を行いましたが、1人当たりの納付金額は医療費の自然増等を超えた増加はしていないことから激変緩和措置の対象にはなってございません。 次に、標準保険料率が引き上げられた場合は、本市の国保税も標準保険料率をそのまま適用して引き上げるかという御質問でございますが、本市におきましては国保税率の引き上げを検討する際に香川県から示される標準保険料率も重要な参考資料の一つとして用いますが、標準保険料率をそのまま適用するわけではございません。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 標準保険料率をそのまま適用するものではないということですが、これは従来やってきた方向で行くという意味で理解をしているわけです。わかりました。 次に移りますが、今の答えは評価をいたしたいと思います。 次に、標準保険料率法定外繰り入れを行わない前提で計算されて、政府は法定外繰り入れの解消を求めていると思います。しかし、それに従っていく法的義務は私はないと思います。 本市において、これ以上国保税を上げて市民生活に打撃を与えることはどうしても避けなければならないと思います。それどころか、先ほども話ありましたように大変高い国保税のこの現状、市民生活を大きく圧迫しているもとで、むしろこれまで以上に法定外繰り入れを強めて国保税を引き下げることこそが求められていると思います。その実施方向についてお答えいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 法定外繰り入れについての御質問にお答えいたします。 国民健康保険制度は、特別会計を設けまして国保税の軽減制度などの低所得者への配慮措置を行った上で、基本的には独立採算で経理することとなってございます。一般会計からの繰り入れは国民健康保険の被保険者以外の市民の皆様にも御負担をいただくこととなりますので、決算補填等目的法定外繰り入れは受益者負担の面で問題もございます。 国におきましては、決算補填等目的法定外繰り入れは解消していくよう市町村に求めております。特に令和2年度の保険者努力支援制度におきましては、決算補填等目的法定外繰り入れがないことが評価項目に追加されまして、補助金の額に影響を与えるものとなってございます。 本市におきましては、これまでも国民健康保険制度の財政運営の健全化を目指して重複・頻回受診者への受診適正化指導ジェネリック医薬品の差額通知による切りかえ推進、糖尿病性腎症重症化予防事業などさまざまな医療費抑制対策を実施するとともに、保険者努力支援制度などの補助金増額を図ることによる収入の確保など、国保税の上昇を抑えるために懸命に努力してまいったところでございます。 このような状況の中で、新制度2年目に当たる本年度は2年連続の国保税率の改正は避けるべきとの判断から国保税率を据え置くことといたしましたが、予算ベースでは9,406万8,000円の赤字が生じると見込まれてございます。 今後におきましても、高齢化のさらなる進展に伴い、1人当たりの医療給付費は年々増加が見込まれており、赤字の拡大も懸念されてございます。将来にわたり安定的な運営が図れるよう、来年度以降の適切な国保税率の設定について現在検討を進めているのが実情でございます。そういう中で、国保税の引き下げは財源確保の面から非常に難しいものと考えてございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) なかなか財源難しいということですが、進んだ自治体というか他の自治体では同じような財政の状況であっても市民生活を安定させるために繰り入れを図って、本市の場合は比較的少ない現状ではないかと思うので、これからもそういったものを研究していただいて、市民に温かい国保政策をお願いしたいと思います。 次に、公費負担を国に求めることについてお尋ねします。 高過ぎる国保税の引き下げを求める国への働きかけは、今大きな世論の声ともなってきております。全国知事会は2014年に国保税を引き下げ、協会けんぽ並みの負担率にするために1兆円の公費投入を国に求めました。また、2018年には全国市長会も国庫負担割合の引き上げを要求しております。私どもも同様なことを求めてこれまで運動も展開してまいりました。この実現に向けての直近の動向、また今後の見通しについてお示しいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 国の公費負担についての御質問にお答えいたします。 国の公費負担につきましては、平成30年4月に実施された国民健康保険制度の広域化に当たり、国費によりまして毎年3,400億円の財政支援が開始されてございます。また、全国市長会からは本年6月12日に国に対する国民健康保険制度等に関する重点提言といたしまして、国保の安定的かつ持続的運営ができるよう国庫負担割合の引き上げなど国保財政基盤の拡充・強化を図り、国の責任と負担において実効ある措置を講ずることと取りまとめ、国に要請してございます。 動向と実現の見通しにつきましては、現在国において社会保障改革が検討されているところでございますので、国の検討状況を見守りつつ、今後におきましても必要に応じて全国市長会を通じて国庫負担割合の引き上げなど繰り返し要請してまいりたいと考えてございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) この点では、綾市長にも全国市長会でさらなる発言をして実現に向けて頑張っていただきたいなと思います。 次に、均等割・平等割の廃止について質問いたします。 国保税は協会けんぽなどの被用者保険と比べて著しく高い要因として、国保制度にしかない均等割・平等割という保険料算定があります。国保税の場合平等割は自治体の判断で導入しないことも可能ですが、均等割は法律で徴収することが義務づけられていると思います。 本市における平等割及び均等割を仮に廃止した場合、税額はどのように変化するのでしょうか、お答えいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 均等割と平等割の廃止についての御質問にお答えいたします。 国民健康保険制度上、均等割は廃止できませんが、仮に均等割と平等割を廃止した場合の国保税額の変化について1つのモデル世帯で申しますと、給与収入400万円の30歳代夫婦と子供2人の4人世帯、国保税は現在42万2,800円でございますが、均等割と平等割を廃止した場合の国保税の試算額は25万1,600円、17万1,200円の減額となる計算でございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 全国知事会の要求の1兆円というのも、協会けんぽ並みにするというのは今の分で符合するわけです。ですから、これでよくわかったと言えます。 この点での再質問ですが、とりわけ均等割の場合に子供の数が多いほど税額が上がっていく、これはまるで国民一人一人に一律に同額を課すという古代の人頭税と言っておりました、こういった制度と同じであります。 全国知事会など多くの地方団体がこの見直しを求めていると思いますが、本市における子育て支援策を強め、出生率の向上を目指す綾市長の政治方向にも逆行しているわけです。したがいまして、均等割はこの点でも廃止すべきでありますが、この点でのあり方と今後の方向性についてお答えください。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 均等割の廃止についての再質問にお答えいたします。 本市の国民健康保険税の算定方法は、所得割・均等割・平等割の3方式を採用してございます。先ほども御答弁申し上げましたが、国民健康保険制度上、地方税法の規定によりまして均等割は廃止できないこととなってございます。さらに、仮に均等割を廃止した場合の影響を試算いたしますと約2億6,000万円もの巨額の財源不足となりますので、均等割の廃止は財政面からも困難ではないかと考えてございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 全国的にも子育て支援という立場からこの均等割の廃止を求める声が大変多くなってきておりますが、これを廃止というまではいかなくても軽減している自治体も既に出てきていると思います。せめて本市でもこの方向での実施を検討していただいて、お金がたくさん要るということでありますけれども、子育て支援という一貫した政策を持っている綾市政において、この検討をお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 子供の均等割の減免についての再々質問にお答えいたします。 平成30年6月議会でも御答弁申し上げたところではございますが、子育て世帯に対して本市が独自に減免制度を創設することは負担の公平性が損なわれることも懸念されます。ただ、全国市長会のほうからは子育て世帯の負担軽減を図るため、子供に係る均等割保険税を軽減する支援制度を創設するとともに、必要な財源を確保することについて国へ要請しているところでございますので、今後の動向を注視してまいりたいと考えてございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 次の点ですが、近年何回か限度額の引き上げ、これが行われているように思います。この意図と税収額についてお答えください。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 限度額引き上げの影響についての御質問にお答えいたします。 本市の国保税の賦課限度額は、最近3年間の推移を申し上げますと、平成29年度は医療分54万円、介護分16万円、後期高齢者支援金分19万円で、合計89万円でございました。平成30年度は医療分を4万円引き上げて58万円に、介護分と後期高齢者支援金分は据え置き、合計93万円といたしました。本年度は医療分を3万円引き上げて61万円とし、介護分と後期高齢者支援金分は据え置き、合計96万円としてございます。 次に、賦課限度額の引き上げの影響額を申し上げます。 本年8月末の被保険者と前年所得を用いることにより賦課限度額以外の条件をそろえた上で賦課限度額のみ最近3年間の年度別の数値を用いまして試算いたしますと、引き上げの影響額は平成29年度から30年度が327万5,000円、平成30年度から31年度が223万3,000円の増額となってございます。 次に、この賦課限度額引き上げの目的につきましては、賦課限度額を引き上げることで国保の中間所得層の被保険者にも配慮した見直しが可能となることも踏まえまして、また国保税負担の公平を図る観点から、賦課限度額を超える高額の所得のある方へも応分の御負担をいただくとの考え方で改正を行っているものでございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 国保の関係の質問の最後ですが、広域化による徴収強化の現状についてお聞きしたいと思います。 広域化によりまして徴収強化が言われております。収納率や差し押さえ、あるいは短期証や資格者証の発行など、その変化と特徴についてお示しいただきたいと思います。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長 中西明彦君              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 広域化開始前の平成29年度と開始後の平成30年度の収納率、差し押さえ件数及び短期被保険者証、資格証明書の交付件数についてお答えいたします。 まず、収納率でございますが、平成29年度は現年度分が91.92%、滞納繰越分が14.81%、平成30年度は現年度分90.94%、滞納繰越分14.38%となっております。 次に、差し押さえの件数でございますが、平成29年度31件、平成30年度は28件となっております。 なお、短期被保険者証及び資格証明書の交付件数につきましては、交付対象者の決定が現年度分の保険税の滞納状況を勘案することとなります。したがいまして、広域化が開始されました平成30年度中の徴収状況が反映しますのは本年度、令和元年度の交付となりますので、平成30年度と令和元年度の比較で申し上げますと、平成30年度は短期被保険者証交付世帯数が546世帯、資格証明書交付世帯数54世帯、令和元年度は短期被保険者証交付世帯数465世帯、資格証明書交付世帯数が52世帯でございます。 保険税の徴収につきましては、広域化開始前と変わらず国民健康保険財政の健全化に向け、収納率の向上を図るとともに、市民負担の公平性の確保を重視した滞納者対策に取り組んでいるところでございまして、広域化開始によって徴収方法が変わったということはございません。 今後の徴収におきましても、香川県国民健康保険運営方針に基づき、保険税は国民健康保険制度の基礎となる貴重な財源であることから、これまでと同様、地方税法及び国税徴収法等に定められた手順に基づき、滞納者の生活実態や実情を考慮した上で適切に対応してまいりたいと考えております。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) そのような方向で続けていただきたいということを申し上げておきます。 質問の第3に移りますが、認定こども園についてお尋ねします。 先般出された坂出市就学前施設再編整備方針案を一読いたしました。これは本年3月の坂出市就学前の子どもの教育・保育のあり方検討委員会における答申内容を踏まえての検討結果としてこの方針が出されたものだと思いますが、その内容として公立の幼保連携型の認定こども園の構想が打ち出されまして、優先する実施地域として府中・川津・松山・加茂となっております。 全体的な状況の把握と分析については、私の松山地区においてもかなり以前からとりわけ幼稚園児の減少傾向が話題に上り、行く末を心配する声も多い状況になっただけに、今回の方針案は納得せざるを得ないものであると理解いたしております。 しかし、それぞれの地域にとっては突然の提起でもあり、公立の認定こども園そのものが本市では初めての取り組みでございまして、保護者や地域住民の中での知名度、あるいは理解度、これはほとんどない状態からのスタートになります。 このような中で、幾つかお尋ねしたいと思います。 まず、改めて答申を踏まえての経過と整備方針案の内容についてお示しください。 また、先行実施となる4地区の認定こども園の概要について御説明いただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 認定こども園についてのうち、整備方針の内容についての御質問にお答えいたします。 坂出市就学前施設再編整備方針は、坂出市就学前の子どもの教育・保育のあり方検討委員会からの答申を踏まえまして本年8月に策定したもので、市立の就学前施設全園の再編整備についての方針及び基本的な考えを示したものでございます。 方針策定までの経過につきましては、本年3月の答申を受けまして4月に坂出市就学前施設再編整備庁内検討委員会を設置いたしまして、4月から6月までの間に委員会2回、幹事会4回を開催して検討を重ね、7月から1カ月間のパブリックコメントを実施した上で策定したところでございます。 先行して認定こども園に移行する4地区の移行時期などについては定めてございまして、令和2年度から府中地区、令和3年度から川津地区及び松山地区、令和4年度から加茂地区の幼稚園と保育所をそれぞれ統合いたしまして幼保連携型認定こども園に移行することとしているものでございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) わかりました。 次の点ですが、そもそも認定こども園とは何かということについてお聞きいたします。 整備方針案によると、認定こども園の概要として幼稚園と保育所のよいところを生かしながらその両方の役割を果たし、全ての子供に質の高い就学前の教育・保育を総合的に提供できる新しい施設をつくる観点から制度化されたもの、幼稚園と保育所の両方のよさをあわせ持つ新たな施設、こう説明をされておりますが、これは抽象的な面もありまして、これらの定義について具体的な形でお答えいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 認定こども園の定義についての御質問にお答えいたします。 認定こども園とは、幼児期の教育・保育が生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであること及び急速な少子化の進行や家庭・地域を取り巻く環境の変化に伴い、就学前の子供の教育・保育に対する需要が多様なものになっていることに鑑み、幼稚園と保育所のよいところを生かしながらその両方の役割を果たし、全ての子供に質の高い就学前の教育・保育を総合的に提供することができる新しい施設をつくる観点から制度化された施設でございまして、平成18年10月からスタートしたものでございます。 認定こども園には、地域の実情や保護者のニーズに応じて選択が可能となるよう4つの類型がございます。まずは、幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能をあわせ持つ単一の施設として認定こども園としての機能を果たす幼保連携型、もう一つは認可幼稚園が保育が必要な子供のための保育時間を確保するなど保育所的な機能を備えた認定こども園としての機能を果たす幼稚園型、また認可保育所が保育が必要な子供以外の子供も受け入れるなど幼稚園的な機能を備えることで認定こども園としての機能を果たす保育所型、また幼稚園・保育所いずれの認可もない地域の教育・保育施設が認定こども園として必要な機能を果たす地域裁量型の4つの類型がございまして、本市におきましては幼保連携型認定こども園への移行を進めていくものでございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 次の質問の内容にも触れていただいたので、改めて幼保連携型のものになったという理由です、これについて一言お答えいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 幼保連携型についての御質問にお答えいたします。 連携型認定こども園は、先ほども申し上げましたとおり幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能をあわせ持つ単一の施設として認定こども園としての機能を果たすタイプの認定こども園で、法律的にも学校かつ児童福祉施設として位置づけられているところでございます。 市立の幼稚園と保育所を統合して認定こども園に移行するに当たりまして、幼稚園及び保育所のいずれかの施設に他の機能を付加するのではなく、既存の両施設を統合する形となることから、幼稚園で実施している満3歳以上の子供に対する教育と保育所で実施している保育を必要とする子供に対する保育を一体的に行うことができ、法的にも学校かつ児童福祉施設として位置づけられている幼保連携型認定こども園への移行が適切と考えているところでございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) いろんな方とお話をしている中でもさまざまな問題があるんじゃないかという不安が寄せられております。 次に、認定こども園についての議論と問題点の中には施設や職員配置の基準がどう変わってくるのかと、それから保育と教育の内容が曖昧になるんじゃないかとか、あるいは保育料の設定がどうなるのか、さらに入所決定における保育の必要な子供の優先の保証はあるのかどうか、そして給食費の設定など、こういったものが多いように思われます。 これらについて、本市の認定こども園では従来のあり方からどのようにこれが変わっていくことになるのか、これはもう概略で結構ですからお答えいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 従来の保育所・幼稚園との対比についてお答えいたします。 まず、施設や職員配置の基準につきましては、幼稚園の幼稚園設置基準と保育所の児童福祉施設最低基準の両方の基準を満たすことを条件としてございます。職員配置につきましては、幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方を有することを原則とし、保育所の配置基準をベースにしながら満3歳以上の子供の教育時間には35人以下を原則とする学級を編制し、専任の保育教諭を1名配置するなど、保育所と幼稚園の両方の基準に従った職員配置を行うものでございます。 保育・教育内容の変化につきましては、幼稚園の幼稚園教育要領、保育所の保育指針にのっとった内容から幼保連携型認定こども園教育・保育要領にのっとった内容に変わり、満3歳以上の子供につきましては日中は学級全体での活動を行うなど幼稚園の基準を適用する部分もございますが、保育の必要がある子供には保育の提供を行うなど、幼稚園・保育所の両方の機能をあわせ持った保育内容となってございます。 また、保育料につきましては、従来の1号・2号・3号認定のそれぞれの基準を適用し、認定こども園を設置するに当たりまして独自の基準額を別に設けるものではございません。 入所決定の方法につきましては、保護者から市または施設へ直接申し込みいただき、2号・3号認定の子供は市にて入所調整を行います。これにつきましては、従来の幼稚園・保育所の入所申し込みと同じ流れとなってございます。 最後に、給食費につきましては、食事の提供方法は国基準による自園調理を原則とし、保護者から徴収することになりますが、1号・2号認定の子供につきましては年収360万円未満相当世帯の子供及び所得階層にかかわらず第3子以降の子供については副食費部分の負担が免除されます。 また、3号認定の子供につきましては保育料の中に給食費が含まれているため、従前どおり給食費を別に徴収することはございません。 なお、3号認定の子供では市町村税世帯非課税の場合には保育料が無償となりますので、給食費部分につきましても負担が免除されることとなります。 以上でございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 次に、整備方針案では既存施設の活用及び集約が示されております。この点で、4つの施設が具体的にどのような形になっていくのかお示しいただきたいと思います。 また、公共施設等適正管理推進事業債の活用ということが上がっておりますが、これらについて説明をしてください。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 既存施設の活用についての御質問にお答えいたします。 認定こども園への移行に当たっては、既存施設の活用を基本としてございます。既存施設の活用に当たりまして、幼保連携型認定こども園が幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能をあわせ持つ単一の施設であり、教育・保育を一体的に行い、子供の健やかな成長を図るためには年齢で園舎を分けることなく全園児が同じ園舎で生活することが望ましいこと、また施設の維持管理の軽減及び適正規模等を踏まえ、統合・集約を進めていくこととしてございます。 一方で、限られた財源の中で認定こども園の移行を確実に進めるため、交付税措置があります公共施設等適正管理推進事業債、集約化・複合化事業を活用することから、集約化による統合後の施設の供用開始から5年以内に用途廃止した施設につきましては除却等をすることとしてございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 再質問ですが、私の地域の松山地区はどのような活用と集約になるんでしょうか。仮に現在の幼稚園か保育所のどちらかに集約した場合に園庭や遊戯室の狭隘さ、現在でも大変狭い状況ですがさらにひどくなることも考えられます。この拡充策及び廃止する施設跡地の活用はどのようになるのかお答えいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 既存施設の活用についての再質問にお答えいたします。 先ほど御答弁申し上げましたとおり、認定こども園への移行に当たっては施設を統合・集約し、用途廃止した施設につきましては集約化による統合後の施設の供用開始から5年以内に除却等することとしてございます。 松山地区につきましても、移行に当たり施設を統合・集約し、用途廃止した施設は統合から5年以内に除却等をすることとしてございます。幼稚園と保育所2つの施設を統合して認定こども園という1つの施設に移行することから、園舎・園庭等が狭くなるのではないかとの御心配は当然あろうかと存じます。施設整備に当たりましては、園舎・保育室等の面積基準等を満たすことはもちろん、質の高い教育・保育を行う認定こども園にふさわしい環境を整備し、子供が健やかに成長できるよう配慮してまいる所存でございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 跡地の活用などは、子供たちが伸び伸びとできるような使い方をぜひお願いしておきたいと思います。 最後に、先行実施のこの4地域の、中でも府中は先行しているわけですが、保護者や職員、あるいは地元住民への説明や意見聴取、こういったものはどのように図ってきたのか、またこれからの取り組みについてお示しいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 地域への説明についての御質問にお答えいたします。 認定こども園に移行する地区の保護者や住民の方に対しましては、しかるべき時期に説明会を開催することとしてございまして、令和2年度から移行する府中地区につきましては既に7月に開催し、令和3年度から移行する松山地区及び川津地区につきましては今年度内に開催する予定としてございます。 府中地区の説明会では、幼稚園・保育所に通う児童の保護者全52世帯のうち35世帯の保護者と多数の地元住民の方に御出席をいただきまして、移行の準備や期間等について貴重な御意見をいただきましたが、再編整備方針につきましては一定の御理解をいただいたと認識してございます。 また、坂出市就学前施設再編整備方針につきましては、策定前にパブリックコメントも実施し広く意見も募集したところではございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 初めての取り組みですので、地元関係には懇切丁寧に、またできるだけ早目にお願いしてもらいたいと思います。 それでは、最後の質問になりますが、質問の第4は中小企業・小規模企業の振興についてであります。 私は、本市の中小商工業の活性化について昨年の3月議会でお尋ねいたしておりますが、その後制定された坂出市中小企業・小規模企業振興基本条例、これに基づく施策について、とりわけ本市の小規模企業に視点を置いた経済振興のあり方、小規模事業者の実態、経済活性化対策、これについてお尋ねしたいと思います。 まず、その1点ですが、条例の基本理念について御説明いただきたいと思います。 そして、その中で市の責務については、市は中小企業・小規模企業振興施策を総合的に策定し、計画的に実施すると定めております。この早急な実施が求められていると思いますが、今度どのように計画するのかお示しください。この点で、振興会議の設置とその構成、また審議や活動内容の方向性について御説明をいただきたいと思います。 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 議長─建設経済部長 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部長 谷久真哉君              〔建設経済部長(谷久真哉君)登壇〕 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 基本条例制定後の取り組みについての御質問にお答えいたします。 坂出市は産業を中心として発展してきた町で、地域企業の99%を占める中小企業・小規模企業が地域経済や住民生活に果たす役割は大変大きく、その持続的発展は地域の持続的発展にとっても、欠かせないものであります。 一方で、小規模企業は人口減少やグローバル化などの環境変化による影響を受けやすく、これらを地域の総力で支援するため、昨年9月に坂出市中小企業・小規模企業振興基本条例を制定いたしました。 条例では、中小企業・小規模企業振興の基本理念として、中小企業・小規模企業の創意工夫や自主努力の尊重、産業経済団体や金融機関・教育機関・市民などの多様な関係主体の連携・協働、また地域経済循環構造の改善を掲げております。市はこれらの基本理念に基づく振興施策を総合的に策定し、実施する責務を負い、その計画的な実施に向けて坂出市中小企業・小規模企業振興基本計画を策定することとしております。 また、振興に関する事項について協議するため、中小企業・小規模企業振興会議を設置することとしており、今月中に初回会議の開催を予定しております。 振興会議の委員構成は、有識者のほか産業経済団体や地域事業者・金融機関・公募委員を含めた15名となっております。 審議や活動内容につきましては、各種統計資料や過去に行ったアンケート調査などの分析を通じまして、本市産業の強みや弱みを把握した上で、地域特性やまちづくりの観点も加味した産業振興の方向性や施策について議論してまいりたいと考えております。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番
    ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 大体の概略については説明いただきましてわかりましたが、再質問でお聞きしたいのは、推進していく中心の事務局、これが大事だと思っております。これは当然市の担当課に属すると思いますけれども、この事務局の構成を市としても重視して、本市経済の活性化においてあらゆる分野から知恵を結集できる庁内体制、また零細企業を含めた生の実態や要望を市として直接これを把握して会議に反映できる取り組みが私は必要と考えますけれども、こういった点についてはいかがでしょうか。 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 議長─建設経済部長 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部長              〔建設経済部長(谷久真哉君)登壇〕 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 中小企業・小規模企業振興に関する庁内体制や振興会議への実態反映方法についての御質問にお答えいたします。 中小企業・小規模企業の振興に関する庁内体制につきましては、現在、政策課内の企業立地推進室とも連携をとりながら施策を実施しているところでありますが、まずは地域経済が抱える課題や地域における中小企業・小規模企業の役割、それらに対する支援の重要性についての認識を職員や地域住民、また中小企業者との間で共有し、地域の将来像に向けてベクトルを合わせていくことが重要ではないかと考えております。 中小企業や事業活動による税負担や雇用の創出、また市民生活に関連の深いサービスの提供といった多方面においてまちづくりの重要なプレーヤーであり、共働のまちづくりを標榜する本市にとってその活力はまちづくりの大きな原動力になると考えております。 次に、事業者の経営実態や要望を振興会議に反映させる方法についてですが、1つといたしまして、このたび委嘱を予定している振興会議の委員のうち4名は坂出商工会議所の各部会で部会長を務められている地域事業者の方でございます。それらの委員の皆様には、一事業者としてはもちろんのことでございますが各部会に所属する事業者の意見も集約・伝達していただく役割をも期待しつつ選任させていただいているところでございます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 本市としても独自に研究して独自の政策をつくっていってほしいなという趣旨でありましたので、それはお願いしておきたいと思います。 次に移りますが、この際、本市の小規模事業者の実態についてお聞きしておきます。 まず、全体的な事業者の数、業種別の事業者の数、そして売上高など経営動向の特徴についてお示しいただきたいと思います。 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 議長─建設経済部長 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部長              〔建設経済部長(谷久真哉君)登壇〕 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 本市の小規模事業者の実態についての御質問にお答えいたします。 平成28年経済センサス活動調査によると、本市の非1次産業の民営事業所1,929者のうち小規模事業者数は1,675者で、企業全体に占める割合は86.8%でありました。これは全国の84.9%と比較しても高い状況でございます。また、小規模事業者の業種別事業者数については市町別の統計は公表されていないことから、参考までに市内の事業所を従業者規模別で見た数値を申し上げますと、従業者数が5人以下の事業所の割合は第3次産業、特に不動産業・物品賃貸業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業で8割を超えているなど、市民の生活に身近な業種で小規模事業者が高い割合を示していることがわかります。 さらに、近年の経営動向といたしましては、多くの業種において売上高や収益状況の悪化が目立っており、共通要因としましては需要の停滞や人手不足等が挙げられます。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) もう一つ、データとしてお聞きしておきたいのは、小規模事業者の方々は商工会議所やあるいは建設労働組合・民主商工会などさまざまな団体に加盟してさまざまな活動が行われていると思います。これらの加盟状況及び組織加盟率、こういったものをわかる範囲で結構ですからお答えいただきたいと思います。 また、これらの団体との情報交流やあるいは施策要望などの聴取のやりとりがどのように行われているのか、現状についてお示しください。 さらに、条例制定後のあり方と発展方向についてもお示しいただきたいと思います。 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 議長─建設経済部長 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部長              〔建設経済部長(谷久真哉君)登壇〕 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 商工会議所を初めとする各種団体への小規模事業者の加盟状況や市と諸団体との情報交流、また条例制定後の展開についての御質問にお答えいたします。 まず、小規模事業者の加盟状況についてですが、坂出商工会議所の9月10日現在の会員事業者数は1,099者で、うち836者が小規模事業者でございます。以下、中小企業に関するデータになりますが、坂出商工会議所青年部には28者、坂出商工会議所女性会には45者、そして坂出青年会議所には20者が所属し、さまざまな勉強会や異業種交流、また地域の活性化に向けた取り組みなどを行っております。 また、坂出民主商工会には小規模事業者が約150者、坂出商店街連合会には52店の商店が、香川県中小企業家同友会には本市の事業者が72者、香川経済同友会には本社の経営者など9名が加盟しております。 続いて、各団体の情報交流等の状況についてお答えいたします。 本市の創業支援事業者でもある坂出商工会議所とは創業希望者などの情報共有を初め、小規模事業者の支援についての経営発達支援計画の共同策定など、さまざまな機会を捉えまして情報共有や交換などを行っております。また、御要望いただいた一部団体との意見交換の機会を設けさせていただく場合もございますが、その他多くの団体とは十分な交流等を持てているとは言えず、この点につきましては今後の課題と認識しております。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 今、お答えいただいた以外もかなり小さいものを含めたらあると思うんです。ですから、そういったところを今後綿密に調べてもいただくし、コンタクトを持って声を吸い上げてほしいなということを思います。 再質問になりますけれども、全体的な経営実態の調査は平成28年1月実施のアンケート調査において出ておりますが、売上高の動向をこの時点で見るとその5年前と比べて売上高がふえていると、これは22.1%に対して減少ないし大幅減少している、これが54.9%に上っておりました。これが前回の実態調査の一つの特徴だったと私思っておりますが、それから既に3年半が経過しております。現在の経営実態の動向はその後の動向としてどのように把握・分析されているか見解をお示しいただきたいと思います。 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 議長─建設経済部長 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部長              〔建設経済部長(谷久真哉君)登壇〕 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 現在の経営実態の把握や分析の方法についての御質問にお答えいたします。 坂出商工会議所が平成27年度から3カ年にわたって市内の事業所へのアンケート調査を実施いたしておりますが、議員御指摘のとおり最終の実施から既に2年近くが経過しており、現状との間に乖離が生じている可能性も多分にございます。 現在の経営実態の把握については、主に坂出商工会議所の経営指導員との情報交換や同所が開催します坂出市内景況分析会議への出席、また独立行政法人中小企業基盤整備機構が四半期ごとに実施する中小企業景況調査や各種統計データなどから情報を収集しております。 しかし、これらは事業者が現に直面する課題の詳細を把握するには十分ではなく、施策の立案においては事業者の御意見を直接お伺いすることが重要であると考えております。 そこで、振興会議の開催に向けた準備も兼ねまして、7月中旬より四国経済産業局の職員にも一部御同行いただく中、市内事業者7者にヒアリング調査を行ってきたところでございます。今後もできる限り事業者にヒアリング調査を実施し、御意見を直接お伺いする機会を設けたいと考えております。 また、坂出商工会議所では今月中旬から約3カ月間をかけまして経営指導員が坂出商工会議所の関連事業者約1,600者を訪問し、ヒアリング調査を実施する予定と伺っております。これらの結果を振興会議においても共有していただき、施策の検討に反映してまいりたいと考えております。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 今、御答弁をお聞きいたしまして、新しい基本条例に基づいて既に新しい動きが始まってきたのかなという非常に期待の持てる印象を持ちました。その点、今後とも頑張っていただきたいなと思っております。 いよいよこの質問の最後ですが、次に住宅リフォーム助成制度の新設による本市内限定の循環型経済振興策の実現を求めたいと思います。 この提案は過去何回か取り上げて議論をしておりますが、しかしこれまでの答弁においては残念ながら、これは地域経済の振興と全く関係ないとは言いませんけれども、本来地域経済活性化としての目的を直接有しない住宅の耐震化助成制度に置きかえられて全くかみ合わない議論で終わってまいりました。今回はこの点でぜひ是正を図っていただき、本市における地域経済の活性化に焦点を当てた議論となることを願っております。このことを前置きして入ります。 先ほど本市における中小商工事業者の厳しい経営実態についてお尋ねしましたが、根本的には近年ひと・もの・かねが地域で循環しなくなってきていることに原因があると言われております。これは、大きくは大企業の海外進出による空洞化とか、また少子高齢化のもとでの人口減少、非正規雇用などの広がりの中での賃金の減少などによりまして、とりわけ地域における経済的な疲弊が進んできて地域の暮らしや生活に必要なものを提供することを基盤として成り立っている小規模事業者の仕事・売り上げが大きく落ち込んできているところにあると言われております。 こんな中で、小規模・零細自営業者が地域で自立できる環境づくりの経済振興策として注目されているのが、今回提案する住宅リフォーム助成制度であります。 この制度は、秋田・山形・静岡・広島・佐賀県などから全国的に広がってきておりまして、628自治体であります。香川県内では4市3町でこれまで実施されてきております。そして、その経済効果は実施した自治体試算によっても23から29倍とされておりまして、これは市民に歓迎され、業者の仕事を起こし、あわせて自治体の収入もふえる、こういうすぐれものとなっております。 少し長い前置きとなりましたが、本市ではこの制度の特徴や経済効果などについてこれまでどのように研究されて評価をしてきたのか、まずその点をお答えいただきたいと思います。 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 議長─建設経済部長 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部長              〔建設経済部長(谷久真哉君)登壇〕 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 住宅リフォームに対する助成制度の新設についての御質問にお答えいたします。 御提案の制度は、市民の住宅リフォーム需要を補助金などによって喚起することで市内のリフォーム業者やその原材料供給業者等の受注拡大を通じた地域経済の活性化を図るものと認識しております。住宅耐震化やバリアフリー、省エネなど特定の政策目的から住宅改修への補助を実施する自治体は多く、本市でも住宅耐震化対策として耐震改修に対する助成、また移住・定住施策として空き家改修に対する助成などを行っております。 今回の御提案は、これら個々の制度で設定される対象の限定を外し、全ての住宅リフォームに対する補助を行うことで地域経済の振興策としてはどうかというものですが、制度を実施する県内の自治体の中にはその波及効果や需要の大きさは認めるものの、厳しい財政事情に鑑みて財源をより緊急性、必要性の高い事業へ重点的に投入すべきとの考えから本制度の実施を取りやめた自治体もあると伺っております。本市といたしましても慎重な判断が求められるものと認識しております。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) 慎重な判断という内容はいろいろあると思うんですけれども、やはりこういう条例をつくった以上は何かやっていかないかんということです。その中の一つとしてぜひ研究・実施していただきたいと私は思っております。 そこで再質問ですが、一つ三豊市の例で以前にも申し上げたんですが、この効果について述べてみたいと思います。 この3年間で1億6,323万円の補助金を投入しておりますけれども、交付の確定件数が937件、交付対象事業費が14億5,724万円となっておりまして、この段階のみで見ても第1次的な経済効果としては約9倍、ですから1億6,000万円の金を使って約9倍ぐらいの仕事が発生していると、それからさらに2次、3次の波及効果が広がっていくことになるわけです。 そして、注目しているのは、その工事の内容です。ちょっと長いですが言いますと、木工事303、屋根工事146、サッシ工事107、建具工事114、内装工事408、外装111、塗装174、左官タイル工事44、給排水設備工事490、エクステリア工事36、省エネ設備工事84件、家回りにかかわる実に多くの仕事が発生していると、これによりまして職人さんを含めて中小商工業の皆さんへの仕事づくりが非常に実現されてきていると。これ目にどうやって見えるかという問題はありますけれども、着実に大きな前進をしているのではないかと考えます。しかも、これらが市内限定の発注となっておりまして、仕事面での波及効果は本市にとっても大変価値あるものになると思います。 逆に申し上げておきますと、本市にはこの制度はない、よそではつくっている、そこでどういう現象が起こっているかといいますと、坂出にどんどんどんどんよその業者の人が来られて、これは自由ですから、坂出限定のそういう制度がないわけですからよそからどんどん仕事を受注していかれると。こういうことで、防衛というわけではないんですけれども市内限定のという点では積極策を打たないと、業者に聞いてもよそではとりにくいと、仕事は、こういった制度をしているところではとれませんと、善通寺などですが、そういう印象です。それもあって、つくることは価値があると私は思っております。 三豊市の例で申し上げましたけれども、今いろんなところのデータも集めておりますが、同様の経済効果、これが期待できると思っております。ですから、そこのところは本市の財政事情がという問題はつきまとうんですけれども、さっきの御答弁にありましたように本市の中小商工業は市の産業の命とも言えるような土台でございまして、そこへの投資を渋るという、なかなかできにくいというのは大変つらいことです。ましてや県下きって初めて小規模企業というのが入った振興条例がつくられて今から進んでいくわけですが、この方向性を定めるに当たって、今申し上げた提案もぜひ正面から検討して取り上げていただきたいと思います。 それから、再々質問で申し上げておきたいんですが、これらに併用して耐震化事業を観音寺市や土庄町などで実施しておりますが、本市における耐震化率のさらなる向上も見込めるのではないでしょうか。 この間、聞きますと、もう5年以上たっておりますが耐震化事業は耐震診断は多いんだけれども進んでいないと、この五、六年のうちでたった20件ぐらいしかいってないというような状況になっております。今、さらに高齢化が進む中でバリアフリーということも大きな課題になってきております。制度的にはいろいろ違うものもあるんですけれども、この際思い切って刺激策として家のさまざまな点にこういった耐震化、あるいはバリアフリーということも組み入れてやれる、こういう点から見るとこの相乗効果の中心を担ってくるのは住宅リフォーム助成制度の存在だと私は思うんです。 ですから、そのことによってほかのものも進んでくる可能性が非常に強いと、耐震化の事業は20件ぐらいしか五、六年でないというのは大変つらい話でありまして、ただこれで刺激策になってやっていこうということになると私は考えます。 こういった制度の積極的な研究を、何より本市の地域経済の振興策として本格的に進めていただきたい。また、振興会議のテーマとしてぜひこの内容を取り上げて、実現に向けていただけますように強く求めておきますが、最後のお答えをお願いします。 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 議長─建設経済部長 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部長              〔建設経済部長(谷久真哉君)登壇〕 ◎建設経済部長(谷久真哉君) 住宅リフォーム助成制度を振興会議のテーマとして取り上げてほしいとの御質問にお答えいたします。 御指摘のとおり、地域経済への波及効果が大きい産業の需要をいかに高めていくかという点は地域経済循環の観点からは大変重要なテーマでございます。波及効果の大きい産業に公的資金を重点的に投入して需要を喚起するというのも一つの方法ではありますが、これは公的資金供給が担保されている間のみの可能な経済政策であり、また重点産業の選定には公平性や将来性の観点も要求されることから、地域の将来を見据えた慎重な判断が必要になると考えております。 また、今後さらなる人口減少により厳しさを増すと思われる本市の財政状況に照らし、地域経済の自立的な発展を促すためには事業者の生み出す付加価値をいかに向上させ、地域内の経済循環を維持・拡大させていくかという視点が重要であると考えており、今後、振興会議において議論を重ねる中で地域経済の持続可能な振興策を検討してまいりたいと考えております。 ◆14番(野角満昭君) 議長─14番 ○議長(村井孝彦君) 野角満昭君              〔14番(野角満昭君)登壇〕 ◆14番(野角満昭君) いろいろ議論もいたしましたけれども、住宅リフォーム助成制度にいたしましても、やめたところもありますけれども続けて評価をしながら進めているところもあるわけで、これは発展方向にあると思います。そういう点では、排除しないで正面から今後研究して、いいところも弱点もあるかもしれませんけれども、また財政的にも思い切って先ほど申し上げた投資をぜひしていただきたいと思います。 このことを最後にお願いしまして、第1番目にこの基本条例をつくった値打ちが出るようにぜひ結果を出していただきたいなと思います。このことを申し上げて終わります。ありがとうございました。 ○議長(村井孝彦君) 次、11番斉藤義明君の質問を許します。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 11番 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 9月議会に当たり、市民グループ未来の会の一員として一般質問いたします。 最初に、カヌーの事前合宿についてです。 坂出市府中湖カヌー競技場トレーニングセンターの落成式が8月5日にあり、トレーニングセンターの施設等を拝見させていただきました。全員の方がすばらしいと感心していましたし、また市長もトレーニングルームから見える競技場がハンガリーに似ていると誇らしい顔をしておりました。 市長は、ハンガリーで8月21日から開催されたカヌー世界選手権に、日本カヌー連盟から香川県の2020事前合宿実行委員会の代表者として参加するよう要請されてハンガリーへ行かれました。相当ハードな行程だったと思いますが、市長はハンガリーで具体的に何をされたのでしょうか。そして、今回のハンガリーを訪問されたことによって、事前合宿等でハンガリーの選手・スタッフを迎えるに当たり新たな気持ちを持たれたと思いますが、その気持ちもあわせてお聞かせください。 ○議長(村井孝彦君) 答弁を求めます。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(村井孝彦君) 市長 綾  宏君              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 11番斉藤議員のカヌー競技の普及についてのうち、ハンガリー訪問で何をしてきたのか、また事前合宿等でハンガリー選手を迎えるに当たっての新たな気持ちとはの御質問にお答えいたします。 公益社団法人日本カヌー連盟から東京2020オリンピック香川合宿実行委員会に対して、ハンガリーで開催されるカヌースプリントの世界選手権への関係者派遣依頼がありました。合宿実行委員会で協議された結果、府中湖カヌー競技場がある地元の市長であり、また実行委員会の名誉副会長でもあることから、私が合宿実行委員会からの依頼により本年8月19日から26日まで現地に行ってまいりました。 滞在期間中は事前合宿の成功に向けてハンガリーカヌー連盟の会長、また国際カヌー連盟の会長及び執行役員との面会を行いました。トレーニングセンターの完成を初め、府中湖カヌー競技場をアピールしてきたところでございます。写真もございましたので、写真を見せて状況を見せたところでございます。 ハンガリーに似ているというのは私が言ったのではなくて選手が言ったわけでして、すばらしいところだということでございます。 また、世界一と言われる競技場の視察、セゲドという町にあるわけですが、ヨーロッパにはドイツとスペインとハンガリーに競技場がありまして、その中でも世界一だと。またそこで日本選手団の競技の視察、本市出身の選手を初めとする日本選手団の激励及び大会の観戦を行ってまいりました。報道にも載りましたが、ハンガリー滞在中にK4の500メートル、男子が東京2020大会の出場権を獲得したことは非常に喜ばしいことだと思っております。 このほかに世界選手権の会場であるセゲド市の市長とも対談をし、セゲド市の歴史や文化・産業の説明を受け、本市とも塩業の歴史や「カヌーのまち さかいで」の推進に関する取り組みについて話をしてまいりました。 また、ハンガリーが旧ソ連から分かれた後のいろいろな地方政治の──大学とかそういう施設が全て国営というお話も聞いた中で、今後のあり方、日本とは非常に違ったところも勉強させていただきました。 また、ホストタウン交流事業としてブダペストの日本人学校において先生方や子供たちとも交流し、また地元大学の日本語学科を教えている日本人の教授や生徒との対談、地元のカヌージュニアクラブチームのコーチやトレーナーとの対談を行ってまいりました。 次に、合宿の受け入れに対する思いにつきましては、今回のハンガリー訪問で世界選手権のハンガリーカヌーチームの活躍やカヌーに対する取り組みを肌で感じたこと、また生の声を少し聞かせていただいたこと、できる限り最大のサポートを行い、東京2020大会で最高の成績をおさめていただくことを強く思っておりますし、日本人の活躍も期待したいと思います。 以上です。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) よくわかりました。 また、今回の事前合宿だけでなく、今後も坂出市の府中湖を利用していただくため、県・市・カヌー協会は2020年以降もハンガリーとの友好な関係を私は続けていったほうがよいというふうに思いますけども、その点については市長、どうお考えでしょうか。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(村井孝彦君) 市長              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 2020以降のハンガリーとの友好な関係を継続すべきではないかとの御質問にお答えします。 今月4日から9日までハンガリーチームが府中湖カヌー競技場で2回目の事前合宿を行いました。新しいトレーニングセンターも使用いただくなど、予想どおり非常にすばらしいところという御意見もいただきました。また、地元の子供たちや学生たちにとっても交流会や競技指導、この忙しい中、日にちを割いていただきましてハンガリーの選手と身近に触れ合ったことは貴重な経験であり、カヌー競技の振興につながるものと確信いたしたところでございます。 このことから、県や競技団体と連携を図り、ハンガリーカヌー連盟に機会があれば府中湖カヌー競技場を利用していただくよう交流を継続してまいりたいと考えております。 また、本市は事前キャンプの誘致等を通じて相手国との人的、経済的、文化的な総合交流を図る意味でのホストタウン事業にも取り組んでおります。この事業の中でも東京2020大会後の交流を計画することといたしております。 いずれにいたしましても、今回のハンガリー渡航による現地の方々とのつながりをもとに文化交流、またハンガリー語を教えている大学の学生さんがこの秋にも日本へ来るらしいので、そういった方との交流、今、広報紙にハンガリーのお話をしていただいている学生の一人でございます。そういったことから、日本人学校の先生には西庄小学校から木本先生という方が行かれてその方ともお話をしていますので、学校同士の交流も今後考えられるのではないかなと、このように思っている次第です。 以上です。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 事前合宿に来ていただいたこと、また今、市長のお話で友好関係をこれからも続けていきたいというお話でありました。 私は、そうであれば2020東京オリンピック本番ではカヌー競技のハンガリー選手を応援するために県・市は応援ツアーを組んで行くべきだと考えますが、市長のお考えはいかがでしょうか。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(村井孝彦君) 市長              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 東京2020本番での応援体制についての御質問にお答えします。 ハンガリーカヌースプリントチームには、本市での事前合宿において十分に調整し、東京2020大会でぜひメダルを獲得していただきたいと思っております。 ただ、来年の直前の合宿がいつになるのかまだ実際決まっておりません。1回になるのか2回になるのかそういった問題、メンタルなところもあるので非常に難しいと。去年来たときよりはことしは知事を交えての歓迎会も選手に関してはアルコールはもう御法度だったりとか食事、そういうトレーナーもついてきておりますので大分シビアになってきているのではないかなと思います。 そういった意味で、今チケットが非常に難しい状態の中で日本カヌー連盟の成田会長にも申し上げましたが、どういう形で枠はあるのですかというような具体的な……。大会の役員以外はなかなかないようでございます。そういった意味では応援ツアーにつきましては会場の外からの応援になるのではないか、そういう確定がない意味で、県とも協議をして今後どういう方法があるのか考えてまいりたいと、かように思っております。 以上です。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 確かにチケットの問題は大変だと思いますが、内外問わず気持ちとして応援していきたいというふうに思います。 「カヌーのまち さかいで」として、ハード面では競技場・トレセンと申し分ないものができました。次は競技人口をふやして優秀な選手を育てるということが大事になってきます。もちろん今までにも小中学校の大会、インターハイ等で優勝するなど優秀な成績をおさめてきましたので、そういった関係者には敬意を表さなければなりません。 ただ、「カヌーのまち さかいで」というならば、私は府中湖で育った子がオリンピックに出てメダルをとってほしいと願っています。そうするためには、競技人口をふやす、底辺を拡大するということが重要だということは誰もが考えることです。 そこで、できれば小学校3年生から中学校3年生までの体育の授業に入れて、坂出の子供全員にカヌーをするチャンスを与え、カヌーを楽しみ、その中から興味のある子供が部活等で取り組むという方向を目指す。つまり、カヌーを体育の教科の一つとして取り入れることはできないか、教育長にお尋ねいたします。 ◎教育長(國重英二君) 議長─教育長 ○議長(村井孝彦君) 教育長 國重英二君              〔教育長(國重英二君)登壇〕 ◎教育長(國重英二君) 「カヌーのまち さかいで」の推進として、カヌーを体育の教科の一つとしてはどうかについての御質問にお答えいたします。 議員御提案の小学生3年生以上と中学生の体育の授業にカヌーを取り入れることについては、学習指導要領に指導内容が示される教科としての体育科ではカヌーの指導は取り上げられていないことや、カヌー競技場までの交通手段、安全面の確保、指導者の問題など、どの学校でも手軽にできるという環境ではないことから、体育の授業として取り扱うことは難しいところであります。 しかし、本市には大変すばらしいカヌー競技施設があることから、市内の小中学校の中にはカヌーをクラブ活動に取り入れたり、校外学習で府中湖カヌー競技場へ行きカヌー体験をしたり、さらにはPTAの体育行事の一環として親子カヌー教室を開催したりする学校もあります。 市教育委員会では、府中湖カヌー競技場でより多くの子供たちがカヌー体験をすることによりカヌーに興味を持ち、カヌーに親しみ、楽しさを味わうことを願っております。その上からも、親子一般カヌー教室やダンボールカヌー大会などのイベントの積極的な参加や校外学習でカヌー体験の機会を設けることなどについて、校長会等を通じて呼びかけてまいりたいと考えています。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 残念ながら学習指導に載っていないということで、体育の教科にはできないというようなことについてはわかりました。今後、カヌーを楽しむといういろんな機会をぜひつくっていただきたいというふうに思います。 私は、今優秀な指導者の絶対数が足りないというふうに思っております。5年先、10年先には、県・市・教育委員会で充足させていただき、ぜひ5年先、10年先の「カヌーのまち さかいで」のゴールビジョンを描いていただきたい。 例えば、生涯学習課にカヌー推進室を設けてスタッフが常時2人、3人といる。そして、府中湖で育ったオリンピック候補選手が1人、2人いるとかそういうようになってほしいと願っています。昨年、北海道の「そだね」とか「もぐもぐタイム」等で流行語大賞にも選ばれましたが皆様御存じだと思います。北海道のカーリングの町常呂町、人口5,000人です、今北見市と一緒になっていますけど、その5,000人のところから冬のオリンピックに5人が出て銅メダルをとって超有名になりました。 私は以前、この定例会で同じような例を出して坂出もカヌーの町として有名になるよう努力してはどうかというふうに申し上げました。カーリングにしてもカヌーにしても、申しわけないですけどもマイナーなスポーツです。マイナーですから日本一にもなれるしオリンピックの選手になることができるというふうに思います。 すばらしいトレセンがオープンしたことを契機に、坂出創生の一つとして取り組んだらいかがでしょうか。もし何年か先にオリンピックでメダルをとるようなことになれば、まさに坂出市の誇りじゃないですか。マスコミは大いに取り上げてくれますし、市内パレードなどを計画すれば、市民の元気、子供たちの希望につながっていきます。この効果たるやはかり知れないと思います。これが本当の意味の選択と集中ではないでしょうか。「カヌーのまち さかいで」のゴールビジョンについて市長のお考えをお聞かせください。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○議長(村井孝彦君) 教育部長 網野禎彦君              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 5年、10年先を見据えての「カヌーのまち さかいで」の取り組みについて御答弁いたします。 本市では、現在競技力の向上、競技人口の拡大、本市からのオリンピック選手の輩出を目標に「カヌーのまち さかいで」の推進に取り組んでいるところでございます。 このような中、平成30年4月に生涯学習課内に全国大会優勝経験のあるカヌー競技の専門指導員を配置し、地元府中湖カヌークラブや小中高校生のカヌー選手を指導し、競技力の向上を図っているところでございます。 このほかにも、カヌーに興味を持っていただけるきっかけづくりとして親子カヌー教室を年4回程度開催し、競技人口の拡大にも努めているところでございます。 また、本年8月には念願のトレーニングセンターも完成するなど環境の整備も行っており、今後につきましてもこのような取り組みを継続していくことが「カヌーのまち さかいで」の推進につながっていくものと考えております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) ぜひ綾市長に答弁いただきたかったんですけど。綾市長の場合、いろんなお話をしてくれるんです。「古のロマンのまち さかいで」、アドバルーンは上がるんです。ゴールビジョンがなかなか見えない。ここが一つの欠点ではないかと。それを期待してたんですけど残念でした。 このような立派なカヌー競技場・トレセンの設備については全国に発信して、高校生・大学・社会人にも合宿で使ってもらえるようにしなければならないと思います。来年、全国高校総体が府中湖で開催されますのでよい機会だと思います。一度利用していただければそのよさがわかりますのでリピーターになってくれるでしょうし、口コミで広がっていくと思います。 そのときの問題は、受け入れの宿泊設備が十分ではないように私自身思うのですが、それについても関係機関とも相談しながら早急に手を打っていく必要があるのではないかと思います。宿泊設備等の対応についてはどのように考えているのでしょうか。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○議長(村井孝彦君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 合宿等における受け入れ宿泊設備等の対応についてお答えいたします。 合宿での宿泊受け入れにつきましては市内宿泊施設で対応しておりますが、海外派遣選手最終選考会等の大きな大会においては市内の宿泊施設だけで対応できない場合もあるとお聞きしております。 本市では、平成26年に坂出市カヌースポーツ学生合宿誘致事業補助金交付要綱を制定し、県外に所在する高等学校・大学または高等専門学校の学生及び指導者で構成するカヌースポーツ競技部に対し市内での合宿宿泊費の補助を行っており、各種カヌー競技大会において参加者にそのPRを行っていきたいと存じます。 いずれにいたしましても、トレーニングセンターの完成に伴い県外からの合宿等の増加も期待される中、市内宿泊施設を利用していただくよう関係機関と連携を図りたいと存じます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 以前あった沙弥島の海の家、ああいうのがあれば合宿所に非常にふさわしいなというふうに私は思います。通告書では言ってませんので、府中の認定こども園できるじゃないですか、一方保育所側がなくなる、そこのところへ合宿所としてリニューアルすることができないか、これは要望ですけど、通告書に入っていませんので答弁は結構でございます。 それでは次に、財政健全化についてお伺いします。 まず、予算編成方針についてです。 例年10月の下旬に市長から各課に対して方針が伝えられます。ことしも例年どおりスケジュールに従って予算編成が行われると思いますが、その方針は何年も全く向じ内容で書かれてきました。市長自身こういう姿勢で本当にいいのかと私は議員になったときから疑問に感じ、何度となくこの場で言ってきましたが一向に変わりません。きわめつきは、昨年の12月に出田議員から平成31年度と30年度の文字の違いは約100字と指摘されて、当時の総務部長以下理事者の皆さんは驚いていました。 新年度の予算編成方針に幾ら前年度を踏襲しないと記載されていても、予算編成方針自体がずっと前例を踏襲しているわけですから、各課長以下職員には全く効き目がなく心に響かないと思います。6月の定例会で、総務部長が行財政改革の実行に当たっては職員の意識を変えて取り組むと答弁されましたが、私は職員ではなくトップの意識改革が必要だと言わせていただきました。 そこで、1、本市の財政状況をこれ以上悪くしないために経常経費を徹底的に見直し、財政健全化の糸口をつくる。2、次年度の重要事業を選択し、あすの坂出をつくるというものに財源を集中させていくという予算編成方針であり、その方針を反映した予算にしていただきたいと思いますが、御所見をお伺いいたします。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長 中西明彦君              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 財政健全化の推進についての御質問のうち、予算編成方針についてお答えいたします。 予算編成とは、坂出市の将来計画を具現化するため限られた財源を効果的に配分することでありまして、本市の過去の予算編成方針におきましても施策の選択と集中を図り、スリムで持続可能な行政運営によるまちづくりの実現に向け、行財政運営の簡素効率化と財政構造の健全化に全力で取り組むという方針を定めております。 毎年度、国の概算要求は地方財政にとって厳しい状況が継続しており、先ほど申し上げました方針は一貫して揺るぎないものでございます。 予算編成方針は、将来にわたって公平な市民サービスを確保するために必須であり、この方針に基づき施策の選択と集中を図りながら、良質な行政サービスの提供と財政健全化が両立できるよう予算を編成しております。 特に重要事業、あるいは新規事業のうち政策的判断を要するものについては、予算要求前に庁内の総合的かつ計画的な行政運営を図るための組織であります政策会議において審議を行い、予算編成に反映をさせているところでございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 今年度もあまり期待できないというようなことがわかりました。 では次にもう一点、これだけはぜひやっていただきたい。予算編成をするに当たって必要なことは中期財政収支見通し、これは3年間くらいが妥当だと思いますけども、それを公表して本市の財政事情がどうなっていくのか、そういったことを全職員が認識し共有して予算を編成していくということは私は基本だと思います。高松市・丸亀市は随分前から実施していますが、坂出市はなぜやらないのか理解できません。ちなみに、高松市も丸亀市も財政指標であります実質公債費比率、つまり借入金による財政負担を示すものですけれども、それにしても、また将来負担比率にしても坂出市よりも格段に上です。財政面で本市よりも勝っている高松市・丸亀市が本市よりも危機感を持って予算編成に当たっています。 市長も、これだけ財政が厳しい中で中期財政収支見通しは当然知っておかなければならないというふうに思います。できれば市長のお考えをお聞かせください。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 中期財政収支見通しについての御質問にお答えいたします。 中期財政収支見通しにつきましては、本市が将来にわたって良質な行政サービスを提供する上で不可欠な健全財政を維持するため、本市財政運営上の課題を明らかにし今後の財政運営を行うための指針とするものであり、平成27年度に策定いたしました坂出市まちづくり基本構想及び平成28年度に策定いたしました坂出市公共施設等総合管理計画において令和7年度までの財政状況の推計をお示ししているところでございます。 今年度は中期財政収支見通しにおける推計期間の中間年度を迎えておりますが、策定時に想定していた事業について財政状況等を考慮しながら選択と集中により事業を実施してきたことや、新たな事業への取り組みも想定されることから、将来の財政運営に影響を及ぼす事業等について全庁的な調査を実施し、現在財政収支のローリングに取り組んでいるところでございます。 今後、新年度の予算編成過程において各課とのヒアリングも予定をいたしており、策定後は現在の財政状況と今後の収支見通しなどについて職員間で十分に認識の共有を図り、財政運営に生かしてまいりたいと考えております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 今の答弁ですと、予算編成終わった後で収支見通しをつくるというそういう答弁ですか。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 先ほど御答弁申し上げました中期財政収支見通しのローリングにつきましては現在作業を行っております。今年度につきましては10月の予算編成方針以降に本年度の予算編成を通じてまた各課とのヒアリングも予定しておりますので、今年度中の策定・見直しを予定しているところでございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) わかりました。財政問題についていろいろお話をして市長の答弁をいただこうと思ったんですけど、基本的に私の財政に対する質問の答弁はほとんど総務部長ということになっているようでございます。 しかし、前回、財政問題について年に何回話しますかと言ったときに4回と、経緯を見ているだけ、そんなんで財政改善が本当にできるのかと物すごく疑問です。だから私は予算編成方針をやる前に合宿でもせえというお話をさせていただきましたけれど、これは本音です。 次に移ります。 次は、本市の職員募集についてです。 申込期間が8月20日で終了し、9月22日に第1次の試験日となっていますので、今準備で大変だと思います。募集予定人員は全員で21名程度、内訳を見ますと一般行政職員が15人程度と消防2名程度、そして幼稚園の先生、保育士が4人程度となっています。平成31年4月に入庁された人数と全体的には同じ人数です。募集人員を決める際に、当然現在の職員数から来年3月の定年退職者、そして同じく来年3月までの自己都合による退職者を推定してそれをどのように補完していくのか決まると思うんですけれども、もちろん強化しなければならないところの増員もあると思います。 どのようにして募集人員を決めるのかお尋ねいたします。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 職員の募集人員の決め方についての御質問にお答えいたします。 職員募集に当たりましては、これまでも年度当初に定年前早期退職希望者の調査及び平成26年度から始まりました雇用と年金の接続を図る再任用制度の希望調査を行い、定年退職者と合わせた年度内における退職予定者を把握するなどした上で、第二次定員適正化計画の目標数値でありました普通会計500人を基本としつつ、財政状況や類似団体との比較も含めた職員数の現状、今後の行政需要の見通しや事務事業のあり方、民間委託の状況などを踏まえ、さらには組織活力を維持するため技術や知識の継承を考慮した年齢構成の平準化、また人事の新陳代謝など諸要件にも配慮し新規採用者の募集人員を決定いたしております。 なお、今後につきましても定年延長など不確定要素もございますが、国等の動向にも注視しながらそれぞれの職種において必要な人材を採用してまいりたいと考えております。
    ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) そこで1点お聞きしますけど、定員適正化計画で500人を切っているということになっておりますけれども、行財政改革の一環で1名減、2名減というような考え方はなかったんでしょうか。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 定員適正化計画と、1名、2名、毎年減という考えはとの御質問でございますが、先ほど御答弁申し上げましたとおり第二次定員適正化計画を基本として採用等を進めてきたところでございますが、これまでも答弁申し上げておりますように一律1名減、2名減とかそういった目標を設定するのではなく、基本的には500人体制をベースとして毎年度の退職者の状況でありますとか新規の事務事業でありますとか、そういったものを勘案しつつ採用計画を策定しているところでございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) わかりました。 次に、UJIターンの募集枠ということで、今回の募集で2名程度の募集をされていますが、昨年の実績は1名の方が採用されています。この募集はいつから始めたのでしょうか。そして、その採用実績と今回の応募者数を教えてください。 ◎副市長(加藤悟史君) 議長─副市長 ○議長(村井孝彦君) 副市長 加藤悟史君              〔副市長(加藤悟史君)登壇〕 ◎副市長(加藤悟史君) UJIターンの募集枠についての御質問にお答えいたします。 本市ではUJIターンの募集枠を前年度から設けておりまして、今年度の募集が2回目となっております。 過去の実績と今回の応募者数でございます。前年度2名程度の募集に対しまして3名の応募があり、2名を採用予定者としておりましたけれども、そのうち1名が都合により辞退ということで、結果1名の採用実績となったものでございます。 また、今年度の募集につきましては、昨年と同様2名程度の募集を行いまして、3名の応募状況というふうになっております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 私も現役時代にこういうキャリアの採用をやったんですけど、割と優秀な人が来てくれるんです。ぜひ続けていっていただきたいと思います。 その応募条件で、県外に勤めているというのがあります。それは市外であればいいのではないでしょうか。それともう一つ、年齢も35歳未満となっておりますけれども、定年延長の傾向もあることから私は40歳未満というように幅を広げてもいいと思いますけれども、その点いかがでしょうか。 ◎副市長(加藤悟史君) 議長─副市長 ○議長(村井孝彦君) 副市長              〔副市長(加藤悟史君)登壇〕 ◎副市長(加藤悟史君) UJIターンの応募条件についての御質問にお答えいたします。 まず、UJIターンにつきましては、受験資格として本年7月1日現在、香川県外に在住している者であって県外に本社・本庁所在地を置く民間企業等における職務経験が5年以上ある者とし、さらには採用後、坂出市内に定住できる者としております。これは、民間企業等で培った知識や経験を本市の発展や組織の活性化に役立てるとともに、採用後の市内居住を義務づけることで災害対応の観点や市内定住促進にも有効なものと考えております。 市外であればいいのではという御指摘でございますが、県内近隣他市町から本市への転居を義務づけるということにつきましては、国、厚生労働省が示している公正な採用選考という指示がございますけれども、その観点からいきますと合理的理由のない居住地制限に当たる可能性があるというふうなことでありまして難しいものと考えております。 次に、年齢条件につきましては40歳未満に広げてはどうかという御意見でございます。年齢要件を35歳未満としている理由といたしましては、まず事務職、大学卒の年齢要件を30歳未満としております。これに職務経験年数5年を加えた年齢が35歳未満ということでございます。 また、35歳未満の方が例えば採用者に家族がいた場合につきましては家族全体で本市へ移住していただくことが比較的しやすいというふうに考えておりまして、人口増施策の面からも有効なものというふうに考えております。 UJIターンの採用につきましては、他市町等の先進事例も参考にし、今後とも推進してまいりたいと考えております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 県外というところはよくわかりましたし、35歳未満というのもわかるんですけど、一応我々経験上、民間で働いて家を建てるというのが大体40歳前後なんです。このときに都会に建てるかふるさと坂出に建てるか、本当に迷うと思います。だから、幅を広げてあげたほうがいいかなという気はいたします。これは検討材料ということで、後ほどまた考えていただければというふうに思います。 次に、幼稚園の先生と保育士を同じ内容で今回募集していますが、これもいつからこのような募集の仕方になったのでしょうか。そして、こういう募集の仕方だと配属先が幼稚園と保育所に分かれても待遇面では同じだということでしょうか、あわせて教えてください。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 幼稚園教諭・保育士の募集及び待遇についての御質問についてお答えいたします。 幼稚園教諭と保育士の募集につきましては、来年度から新たに認定こども園の開設を予定していることなど、幼保の連携を円滑に進めていくため職種を1つにまとめた形として昨年度の募集からこのような方法を採用しております。 なお、受験資格として保育士資格及び幼稚園教諭免許の両方を有することといたしましたのは、幼保連携を見据えた11年前の平成20年度の採用試験からでございます。 また、処遇面につきましては、大学卒や短大卒の初任給や昇給など給与面、それと所定労働時間や有給休暇など勤務条件はいずれも同じでございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) これもお互い両方の資格を持っていますから非常にいいことだと思いますし、待遇面も一緒だということはこれはいい形だなというふうに私は思います。 そして、今幼稚園の先生と保育士との人事交流がなされています。しかしながら、帰属先は依然として最初に配属された幼稚園と保育所に分かれていて、人事交流で幼稚園の先生が保育所に配属されても一部保育士としての処遇になっていません。私はおかしいと思いますし、人事交流に水を差すのではないかと思います。 これからもっと交流を深め、同じ気持ちで子供に接していくためには幼稚園の先生・保育士ともに全員の帰属先はこども課に一本化したほうがお互いの交流・仕事がうまくいくように思うのですがいかがでしょうか。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長 丸橋通良君              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 幼稚園教諭・保育士ともに帰属先をこども課に一本化してはどうかとの御質問にお答えいたします。 本市におきましては、平成29年度より相互理解を深め、幼児期の教育・保育の充実に努めることを目的として、香川大学教育学部准教授の指導のもと、中堅の幼稚園教諭・保育士などを委員とした坂出市就学前の子どもの教育・保育研究会を実施し、合同研修等を実施しており、また幼稚園と保育所を相互に見学するオープン保育や他市町の認定こども園への視察等に取り組んでおります。 また、本年4月より組織機構の見直しによりまして、幼稚園の主管を教育委員会よりこども課に移管いたしまして、幼稚園・保育所の連携強化や就学前の子供の教育・保育の充実を図るための体制も構築したところでございます。 さらには、幼稚園教諭及び保育士による合同研修をより一層深化させるため、幼稚園・保育所の枠組みを超え、現場検証という形態ではございますが幼稚園と保育所の人事交流を実施しているところでございます。人事交流開始後半年が経過し、現在模索しながら実施しているところではございますが、幼稚園と保育所の業務においてお互いにこれまでとは異なる面に気がつき、職員間で話し合い、その思いを共有しているところでございます。 本市におきまして、令和2年4月に移行する予定の公立認定こども園においてきめ細かな教育・保育を行っていくために幼稚園教諭と保育士の連携は不可欠でございますので、就学前の教育・保育の質を高いものにしていこうとする職員の主体的な取り組みを促していくところでございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) やんわりと周りの話をしてくれたんです。帰属先をこども課一本にするということは難しいですか。そこのところだけ聞いているわけです。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 幼稚園教諭と保育士との帰属先についての再質問にお答えいたします。 こども課ということでございますが、現在におきましても保育士・幼稚園教諭とも所属はこども課となってございます。先ほども申し上げましたが、来年認定こども園を設置するに当たりましては、保育・教育という職の創設も必要となってございますので、幼稚園教諭・保育士・保育教諭の設定などに応じまして、こども課におきまして垣根が取り払われるよう努力してまいる所存でございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 組織上はみんなこども課一本です。そこはもうわかっているんです。しかしながら、最初に幼稚園の先生でいけば幼稚園、保育士になれば保育士なので幼稚園の先生が保育園に今行って仕事していますが、保育士としての処遇が全部そうなっていないということです。保育士の研修のときにその人は行けない、研修を受けられないんです、これがおかしいんじゃないかということです。 今、部長は問題意識を持っていただいているので、その点は今すぐは難しいかもわかりませんけど、指導主事・園長含めて十分に話し合ってそういったものをなくしていただきたい。 今度、認定こども園に配属されればこの人はどっち側につくんですか、そういった問題があると思うんです。それは、私できたときもいろいろお話しさせていただいたんで大熊課長なんかはよくわかっていると思うんですけど、そのあたりの問題は深いと思いますから本当に丁寧にやらないかんというふうに思います。ぜひよろしく善処していただきたいというふうに思います。 では次に、今回の募集で保健師さんが3人程度といつもより多くなっていますが、その理由は何でしょうか。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 保健師の募集人員についての御質問にお答えいたします。 今年度の保健師の募集人員は3名程度といたしており、前年度募集1名程度と比較して2名の増となっております。なお、過去10年間では平成21年度が4名程度の募集と最も多く、平成23年度が3名となっており、その後は1名から2名程度で推移をいたしております。 今年度の募集が増加した要因といたしましては、前年度の平成30年度において平成31年4月1日付の採用予定者が確定した後、2名の保健師が定年前早期退職をいたしたこと、また前年度の職員募集において保健師が採用できなかったことによるものでございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) わかりました。 それでは、来年4月1日の職員数ですけれども、今年度の募集が予定どおり21名採用できたとなれば、来年4月1日現在の職員数はことしの4月1日の職員数488人と比較してどのように推移していくのでしょうか、教えてください。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 来年4月1日の職員数についての御質問にお答えいたします。 今年度に募集をいたしております21名が全て採用できた場合、来年4月1日の普通会計職員数は494名程度を見込んでおります。平成31年4月1日時点の488人と比較し6名程度の増を見込んでおります。 なお、前年度と比較して6名程度増加した要因といたしましては、昨年度の採用計画時点では普通会計職員数495名程度を予定しておりましたところ、採用予定者確定後に先ほども御答弁申し上げました保健師以外の保育士・消防士等にも定年前早期退職者が出たことなどが要因となっております。 今後の推移につきましては、先ほども申し上げましたとおり500人体制を基本として、引き続き行財政改革に取り組みながら組織活力の維持にも意を配し、それぞれの職種において必要な人材を採用してまいりたいと考えております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) その点もわかりました。 次に、公共施設等総合管理計画について質問いたします。 6月定例会でも質問いたしましたが、今回は会派の視察で札幌市と恵庭市に行ってまいりましたので、その事例もお示ししながら質問いたします。 まず、札幌市は4つの小学校を統合して1校にして、地下1階地上5階の校舎を建設し、地下は体育館と統合前の4校の歴史的貴重な資料を展示しているメモリアルホールがあります。1階には産休明けから就学前の子供を預かる保育園があり、延長・一時・夜間・障がい児保育等、多様なニーズに対応しています。また、市民や地域の要望に応えて子育て支援総合センター、子供が安心して遊べるミニ児童会館が設置されて、札幌都心部子ども関連複合施設として多くの方が利用しています。2階の一角にプールがあり、5階は給食調理室となっていて、近隣の小学校にも給食を配達しています。また、児童も5階のランチルームで給食を食べています。 地下1階地上5階建てという建物は、札幌市は地価が非常に高いため土地を有効に利用しようとする知恵であると思います。 4つの学校を統合して1つの学校にするというだけでなく、そこに子供関連施設をつくるという発想がすばらしいと私は思いました。担当の方の説明では、このような考え方で札幌市内の他の地区でも複合施設化が進み、どちらかというと行政主導型の学校の統廃合による複合化へと進んでいるということも教えていただきました。 次に、札幌近郊の恵庭市に参りました。恵庭市は昭和45年に市制施行され、昭和62年に人口が念願の5万人となり、その後、平成14年にJR恵庭駅が快速列車停車駅となり札幌まで23分、それに高速道路網も整備され、交通アクセスのよさを生かして発展しています。土地が安いということもあり、札幌のベッドタウンとして若者が家を建てて移住していることから、平成25年から人口は約7万人となり、現在それをキープしています。ですから、25年くらいの間で人口が約2万人増となっています。北海道では珍しく人口増の町であり、高齢化率も高くないそうです。 恵庭市も公共施設等総合管理計画を平成28年3月に策定し、委員会を組織し推進しています。坂出市は計画期間を10年間としていますが、恵庭市は30年間とし、公共施設の面積を現状の約25万6,000平方メートルから22万8,000平方メートルへと11%、2万8,000平方メートル削減するという計画であります。その一環として、JR恵庭駅に近い市の遊休地に市が求める性能を満たした公共機能と民間機能をあわせ持つ複合施設の整備を民間企業に委託し、その必要な一部を市が借り受けるというやり方で、今回視察した施設アルファコート緑と語らいの広場、愛称えにあすが平成30年4月1日にオープンされました。市内にあった市民活動センター・保健センター・夜間休日急病診療所及び図書館恵庭分館をえにあすに移転し、新しく学童クラブ・子どもひろば及び子育て支援センターを開設しています。 民間の機能として、スポーツジム・コンビニ・FM放送が入っていますが、コンビニでのコーヒーの売り上げは北海道内で一ということです。このことからしても、多くの市民が利用し、複合施設として機能しているということがわかると思います。 この結果、面積は1,900平方メートル、コストは550万円削減できたそうです。そして、現在、市営住宅の高層化をPFI方式で計画中だそうです。本当にすばらしい施設を見てきたと思います。 札幌市や恵庭市が公共施設の統廃合によって市民のニーズにかなった複合施設を建設したように、本市も公共施設の計画を推進していく中で複合化という発想は持っているのでしょうか。そういった観点から議論はされているのでしょうか。本市の推進体制である行財政改革推進委員会や幹事会では申しわけありませんがこういうまちづくり、子育て、健康・福祉、学校教育・社会教育全般を取り込んだ複合的な発想が浮かんでこないのではないかと思います。議事録見てませんのでわかりませんが、集まっている、議論している部課長は横断的であっても、それぞれが担当している個別計画に翻弄されているのが現状ではないでしょうか。所見をお聞かせください。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 公共施設等総合管理計画についての御質問のうち、複合化についての御質問でございます。 坂出市公共施設等総合管理計画におきましては、公共施設等の総合的な管理に当たっては今後の財政力に応じて施設の総量抑制を図るとともに、活用施設について利用者ニーズに応じた質の向上を図ることを基本目標として施設の総量抑制と多機能化、複合化の推進、建物の構造的、機能的な長寿命化の推進、地域の活動拠点・防災拠点としての公共施設の再生、財政負担の軽減に向けた取り組みの推進の4つの考え方に基づき、取り組みを進めることといたしております。 本市が保有する公共施設の現状と課題を踏まえますと、現行の全ての施設を維持することは財政上の視点からは極めて困難と考えられますことから、今後は新規整備の抑制を図りつつ、一方では当初の目的を達成し効果が低減した施設の統廃合、また建てかえに当たっては従来の縦割りの枠組みにとらわれない多機能化、複合化を前提とした施設整備について検討をしなければならないと考えております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) ぜひ、多機能化、複合化施設ということを検討してください。今まではなされていなくても、これからやれば十分間に合うというふうに思うんです。 それと、だからもう一点言わせていただきますけども、複合施設等の高度な議論をしていくためには、私は外部のコンサル・有識者・学識経験者・市民団体等の方々を集めた委員会・審議会を設けるほうがよいと思います。公共施設の計画ではあと7年余りあるわけです。今からでも審議会等を発足させても遅くはないと思います。 しかし、なかなか進展が見えず、私も本当に多くの市民の方から聞かれますけども、もう市民がいらいらしている旧病院跡地の利用や緩衝緑地の活用等も含めて公共施設の適正配置による複合化施設という観点からの答申案を出してもらうほうがいいのではないかと、そういう方向はいかがでしょうか。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○議長(村井孝彦君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 審議会等の設置についての御質問にお答えいたします。 公共施設等総合管理計画の推進に当たりましては、職員一人一人が問題意識を持ち、施設を管理する所管課と関係課が相互に連携・協力を図るなど、全庁的に取り組んでいくことといたしており、庁内の検討組織である坂出市行財政改革推進委員会において進行管理を行うこととしております。 また、公共施設の集約化や複合化等の見直しを進めるためには、市民の皆様、また市民の代表である議会の皆様の御理解と御協力をいただくことが不可欠であると考えております。この過程におきまして、有識者等の御意見を拝聴しつつ専門的及び中立的見地から施設ごとの再編方針等について調査・審議等を行っていくことも有効な手法の一つと考えられます。 一方で、建物系公共施設に占める割合が約35%の教育系施設や約23.5%の市営住宅に関しましては、各所管課において施設の維持管理・修繕・更新・統廃合などの今後の実施方針を定めた個別計画を策定中もしくは策定済みであること、また保育所・幼稚園に関しましては就学前の子供の教育・保育のあり方を検討する中で施設の再編方針を策定するなど、各施設の目的、また実情に応じた適正管理を推進してきたところでございます。 今後、多額の事業費が見込まれ、多面的な角度からの検証・検討を要する施設整備に関しましては、審議会等の設置も視野に他市の先進事例等も研究してまいりたいと考えております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 部長の苦しい答弁も理解できます。今、まちづくり等についてあまりにも結論が出ないと市民の人みんな言っています。だからそういう審議会でもというて──今のままだったら本当にじり貧ですよ。早く改善していただきたいというふうに思いますし、もう一つあります。 私、6月に質問しました認定こども園についてもですけども、来年度は府中幼稚園と保育所を統合して認定こども園にするということが決まっています。これはもう進めなければなりませんけども、川津・松山・加茂地区は再来年以降に認定こども園にするということになっています。 視察をする前までは私はそれでいいと思っていました。しかし、複合施設を見てからは単に幼稚園と保育所を一緒にして認定こども園にするだけではもったいないと思います。幼稚園と保育所の統合にあわせて、地区の公民館や仲よし教室など地域の人に喜んで利用していただけるような複合施設として再検討することはできないでしょうか。あるいは、農協とか郵便局とかそういうんだって入れてもいいんじゃないかと、そんなふうに私は思ったりするわけですけども、そういうことを考えるべきじゃないですか。 遅くとも10年以内には小中学校の統廃合は避けて通れません。地域のニーズをトータルして検討し活用していくほうが将来の財政健全化につながっていき、これが本来の行財政改革の一つと思いますがいかがでしょうか。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(村井孝彦君) 健康福祉部長              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 認定こども園を核とした複合施設についての御質問にお答えいたします。 本市就学前施設再編整備方針では、認定こども園への移行に当たっては既存施設を活用することを基本としてございます。複合施設とするためには既存施設の大規模な改修などが必要となりますが、施設の床面積や敷地面積、財源には限りがあり、御指摘の川津地区・松山地区・加茂地区については認定こども園への移行に合わせて複合施設とすることは極めて難しいものと考えてございます。 一方で、認定こども園への移行に合わせて複合施設とすれば公共施設の集約化、複合化が進み、市民サービスの向上や維持管理費の削減など財政健全化に資する一面もございます。他市における先進事例もありますので、今後研究してまいりたいと考えてございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 今の施設だけで固定観念を持ったらいかん。今の施設をどっちか使うかして、それをまた広げるか何か考えればいいじゃないですか。それは検討してみてください。 次に、JR坂出駅のすぐ西にあります香風園についてお尋ねします。 春会期の瀬戸芸で訪れた方の多くの人が立ち寄ってくれたと聞いております。坂出市の指定文化財であり、隣の鎌田共済会郷土博物館と並んで市の観光スポットの一つとなっています。先日、久しぶりに行ってまいりました。休憩室で抹茶をいただきましたが、そこには常連の方も四、五人いて落ちついてよい雰囲気でした。 その日は10人近くの高校生がカメラをぶら下げて園内で写真を撮っていました。お聞きしますと、高校写真甲子園に出展するための写真を撮りにきたということでした。その1人が管理人に西門はいつ前のように修復されるんですかと聞いていましたが、管理人は困った顔をして、いや、わかりませんと答えていました。 以前の西門はなかなか格調高く人気がありました。壊れて1年以上もたっていますが修復はされないのでしょうか。東門の修理についても聞く予定でしたけど、もう直っておりますので、西門だけにしておきます。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部参事 岡野泰典君              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 香風園の管理方針のうち、西門の整備予定について御答弁申し上げます。 香風園は東側が芝生広場を中心とした洋風庭園、西側が池泉回遊式の日本庭園で、それぞれの様式に合わせまして東門は洋風の門扉、西門は木造の和風門扉となっておりましたが、西門はシロアリの食害に加えまして、昨年7月の台風により門全体が傾き、倒壊のおそれがありましたので、安全確保のために撤去をしており、現在は仮設で対応をいたしております。 西門の修復につきましては、これまで原形復旧についての検討を行いましたが、想定以上の費用が算出されております。そのため、修復につきましては従来の形にとらわれず、香風園や周辺環境との調和、耐久性、また経済性も含め、来年度より検討を進めてまいります。 以上でございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 来年度から検討というのはちょっと情けない気がします。 ことしも香風園で恒例の観月会がきょうから15日まで開催されますので、雑草などは既にきれいになっていると思います。私が行ったときは、香風園のパンフレットに載っている庭の芝生とは全く違って雑草の庭になっていました。何年か前は就学前の子供が芝生に入ってはだしで走り回っていたそうです。 観月会の前だけでなく、観光客も来てくれることから定期的に草刈りは必要だと思います。庭園の管理についての考えをお聞かせください。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 香風園の管理方針のうち、定期的な草刈りについてお答えいたします。 香風園では、樹木の剪定や芝刈り、雑草処理や園内の清掃などの業務を委託し維持管理に努めており、草刈りにつきましても定期的に行っておりますが、降雨後の雑草が伸びやすい時期には作業が間に合わない場合がございます。 今後とも、適切に状況に応じて対応してまいりたいと思っております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 私も、これ質問するに当たって改めて見てきたんです。芝生のところはきれいになっていました。残念ながら、休憩所の周りの草はぼうぼう、あれはどう考えるんですか。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 御指摘の場所につきましても定期的な草刈りを行っておりますが、近々観月会があるということで、それに合わせて現在は整備されていると思っております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 観月会はきょうからですから。きょう、観月会に行った人があそこをよく利用しているわけや。それで結構明るくなっておるからよう見えるんや。日ごろ使っている人たちが心配してましたから、速やかにやるべきだと思います。 次は、その中にある時雨亭についてお聞きいたします。 ところで、市長、時雨亭の中をごらんになったことがありますか。お聞きします。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(村井孝彦君) 市長              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 昨年の観月会と、お茶会があるんですけど、それで行ってますから毎年2回ほどは見ています。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 香風園の中にある時雨亭は、以前は頻繁にお茶会が開かれていました。私、よい機会ですので時雨亭の中を見せていただきました。時雨亭の屋根はカヤぶきで遠くから見ますとなかなか風情があるんです。しかし、東側の屋根はハトのせいだと思うんですけれども穴があいているんです。ですから、時雨亭に入りますと、そこに入ってすぐの広い茶室の天井と畳に雨漏りの大きなしみがあるんです。畳のしみは、お茶会のときは正客が座るところです。それで、炉ですけれども、炉も沈んでいてゆがんでいて使用できない状況で、雨戸も塀も相当傷んでいます。私は、天井と畳のしみを見たときは思わずこれはだめだなとつい口に出してしまいました。これは直さないかんと思います。 ただ、時雨亭のいいところもある。一角から池のほうに向かっていきますと非常に景色がいい、そこは結婚式の前撮りによく使われています。そのときは天井や畳は絶対写りませんから前撮りには関係ないということなんです。ただ、写真屋さんの話では、花嫁・花婿が来て、部屋を見た途端、嫌な顔をするそうです。やはり入ったときの印象が悪く、着物が汚れないかと心配するんでしょうね、私はそうじゃないかと思いました。 広い茶室の奥には4畳半の小さな茶室があります。これはすばらしい床柱で、雪見障子を使って立派な茶室だと思いました。今全く使用していないということですが、宝の持ち腐れになっています。時雨亭の修復はどのように考えているのでしょうか。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 時雨亭の修復予定についてお答えいたします。 時雨亭は、明治時代に建築されたカヤぶき平家建ての建築物で、前面に広がります日本庭園と調和のとれた伝統的、文化的な景観を形成していることから、御指摘のとおり結婚式の前撮りやお茶会等に多く利用されているところですが、相当な年月が経過しておりまして老朽化が進んでいるため、修復につきましては全体的な対策を立てて計画的に取り組む必要があると考えております。 しかしながら、比較的小規模な修復につきましては速やかに対応し、時雨亭の美観と機能を維持してまいりたいと考えております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) いや、これも難しい問題だとは思いますが。 それで、時雨亭を使用できる時間ですけれども、パンフレットには9時から17時30分となっているんです。一方、香風園の開園時間は11月から2月は8時半から17時となっています、そこに30分のずれがあります。以前、お茶会で終了時間が30分違ってトラブルになったことがあると聞いたんですけれども、お互いに時間の調整はすべきと思います、いかがでしょうか。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事
    ○議長(村井孝彦君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 香風園と時雨亭の使用時間についてお答えいたします。 園内施設の時雨亭及び翠松閣の使用時間は基本的に9時から17時30分となっております。また、香風園の使用時間は11月から2月の日没の早い時期は8時30分開園、17時閉園としており、実際の利用においては施設利用がある場合は香風園の閉園時間を延長しておりますが、利用者にとってわかりにくい運用となっているため、双方の利用時間については今後検討してまいります。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 今、使用料金も設定されておるわけです、非常に安い料金で使用されておるんです。私は早く修理してもっと高く値上げしてもいいんじゃないかというふうに思っております。 しかしながら、その修繕がいつになるかわかりませんので、このように値上げしたらどうかというお話はやめておきます。 それで、ひとつお願いは、結婚式の前撮りで香風園をPRしてくれていると考えて、それをまた市内の若い人が結婚するんだと、そのお祝いも兼ねてその使用料は無料にしたらどうでしょうか。その点、1つだけお伺いいたします。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 時雨亭の使用料金についてお答えいたします。 時雨亭の料金につきましては、伝統的な建物で本市の指定文化財であることから、全ての利用者に大切に使用していただくため、また施設の維持管理のためにも一定の利用料金は必要と考えております。 しかし、御指摘もございましたように大規模な修繕等を実施する際には使用料の検討もしていく必要があるというふうに考えております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) せっかく市内で結婚しようという人に、1,000円、1,500円取らなくてもお祝いやということで気持ちよく利用してもらったほうがよろしいんじゃないですか、私はそう思います。無理な話をしてもしようがないんですけど。 それから、休憩室なんですけれどもクーラーがきいていて非常に気持ちがよく、常連さんを初め訪れた観光客も休憩して抹茶やコーヒーを飲んでいるそうです。そこでの年間の売上高とコストを教えてください。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 香風園休憩所の売り上げとコストについてお答えいたします。 休憩所は来園者が景色を楽しみながら憩える場所として設置されておりまして、抹茶・甘酒などの販売も行っております。平成30年度の販売件数は3,431件、一般会計の中で売上額は49万500円の歳入、材料費は31万9,294円の歳出となっております。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) 約50万円、それで3,431件。これは人数と考えてよろしいんですか。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 飲料の利用者の人数でございます。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) そこから推定すれば、香風園の大体の利用者を推計できるんですか。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○議長(村井孝彦君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 飲料利用者から推計する香風園の利用者の数でございますが、この利用者数からそれを推計するのは難しいと思います。 ◆11番(斉藤義明君) 議長─11番 ○議長(村井孝彦君) 斉藤義明君              〔11番(斉藤義明君)登壇〕 ◆11番(斉藤義明君) どちらにしても大勢の方が利用されておるということで、芝生の管理、時雨亭の修繕もできるだけ早くお願いして、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(村井孝彦君) 昼食のため、暫時休憩いたします。 午後1時40分に再開いたします。              午後0時40分 休憩       ────────────────────────────              午後1時40分 再開〇出席議員 18名  2番   植  原     泰       3番   丸  岡  豊  和  4番   脇     芳  美       5番   東  原     章  6番   鳥  飼  年  幸       7番   山  条  真  嗣  8番   寒  川  佳  枝       9番   若  杉  輝  久  10番   若  谷  修  治       11番   斉  藤  義  明  13番   大  藤  匡  文       14番   野  角  満  昭  15番   茨     智  仁       16番   楠  井  常  夫  17番   吉  田  耕  一       18番   前  川  昌  也  19番   植  條  敬  介       20番   大  前  寛  乗       ────────────────────────────〇欠席議員 1名  12番   村  井  孝  彦       ────────────────────────────〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者  市長      綾     宏       副市長     加 藤 悟 史(総 務 部)  総務部長    中 西 明 彦       秘書広報課長  香 川 浩 基  政策課長    林   尚 志       総務課長    高 木 亮 一  危機監理室長  大 西 輝 雄(市民生活部)  市民生活部長  中 川 高 弘       生活課長    仲 西   亮(健康福祉部)  健康福祉部長  丸 橋 通 良(建設経済部)  建設経済部長  谷 久 真 哉       建設経済部参事 岡 野 泰 典(市立病院)  事務局長    前 谷 博 司(出 納 局)  出納局長    香 西 秀 紀(消   防)  消防長     洲 崎 真 治(教育委員会)  教育長     國 重 英 二       教育部長    網 野 禎 彦  学校教育課長  山 田 知 志       生涯学習課長  松 岡 英 治       ────────────────────────────〇出席した議会事務局職員  事務局長    杉之原 智 也       次長      宮 川 滋 義  議事係長    網 野 香 奈       書記      西 野 博 幸  書記      神 内 秀 孝  ──────────────────────────── ○副議長(楠井常夫君) 議長を交代いたしました。よろしくお願いいたします。 休憩前に復し、会議を開きます。 8番寒川佳枝君の質問を許します。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 8番 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 議長のお許しを得ましたので、公明党議員会の一員として一般質問をさせていただきます。 初めに、防災・減災の取り組みについて。 平成7年、阪神・淡路大震災、私は神戸から既に坂出に嫁いでおりましたが、被災した多くの友人から大変つらい体験を聞きました。 平成23年の東日本大震災、平成28年の熊本大地震、昨年の大阪北部地震など、近年の大規模地震による被害で今なお不自由な生活を強いられている方々のことを報道で見聞きします。それに加えて、西日本豪雨等の水害や相次ぐ台風被害等、災害による影響は、その後も長く社会や生活を圧迫しています。南海トラフ大地震は、今後30年の間に80%の確率で起こると言われております。坂出では大きな災害は起きていませんが、だからこそ油断することなく、繰り返し身を守るための備えをしておくことが大切です。 そして、そこには日々の生活や家族を支える女性の視点や存在が欠かせません。あらゆる世代での情報が伝わる早さや行動力は、女性ならではの特性ではないかと思います。 公明党は、女性の視点を生かしての防災対策を一貫して推進してきました。東日本大震災後に、公明党は女性防災会議を立ち上げ、全国の658市町村の防災総点検を実施し、聞き取り調査を行いました。その結果、災害対策基本法の改正や女性の視点を生かした防災マニュアルの作成がなされました。そして、2013年には全ての都道府県で防災会議への女性委員が登用されました。 そこで、坂出市の防災会議についてお聞きいたします。 防災会議の開催状況、また委員の構成はどのようになっておりますでしょうか。また、その男女比についてもあわせてお伺いいたします。 ○副議長(楠井常夫君) 答弁を求めます。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○副議長(楠井常夫君) 総務部長 中西明彦君              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 8番寒川議員の防災会議の開催状況及び委員の構成、男女比についての御質問に御答弁申し上げます。 防災会議は、災害対策基本法第16条に基づき、主に坂出市地域防災計画の作成及びその他の重要事項を審議するため開催しておりまして、直近では平成28年3月23日に開催いたしております。 なお、本年度におきましては坂出市地域防災計画を修正予定でございますので、防災会議を開催し御審議いただく予定といたしております。 次に、坂出市防災会議の委員の構成でございますが、坂出市防災会議条例第3条に基づき、市長を会長とし、香川県及び本市の職員、指定公共機関、指定地方公共機関、その他市長が特に必要と認めた者として坂出市医師会長、また坂出市婦人団体連絡協議会会長など計28名により構成されております。 男女比につきましては、28名のうち女性の委員は坂出市婦人団体連絡協議会会長の1名でございます。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 女性の方が入っていらしたということで安心いたしました。男女共同参画の面からも、今後もぜひ女性をもう少しふやしていただいて女性の視点を重ねていただけたらありがたく思います。 次に、女性を登用していただくとともに、その中に看護師さんや保健師さん・保育士、また自主防災組織の代表の方など専門的な知識や経験を持つ方を登用していただいて、防災に関する政策等の決定における意思決定の強化を図ってはいただけないでしょうか。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○副議長(楠井常夫君) 市長 綾  宏君              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 女性や専門的知識や経験を持つ人などの登用についての御質問にお答えいたします。 阪神・淡路大震災や東日本大震災を通じて、避難所運営などの災害時における女性の視点の必要性が認識されてきております。このことから、本市におきましてはこれまでに坂出市防災女性チーム、防災おとめ隊や坂出市消防団女性分団、チームコスモスを設置し、男性に偏りがちな防災の分野に女性の視点を生かした防災・減災のため活動を進めてまいりました。 また、坂出市防災会議の女性の登用につきましては、平成25年1月に坂出市婦人団体連絡協議会会長に委員の任命をいたしております。委員は防災関係機関の代表が委員となっており男性が多くなっておりますが、今後、女性の登用についても各機関に直接働きかけて、他市町の状況も参考にしながら女性を登用していただくようお願いいたしたいと思います。 また、多様な意見を反映できるよう、災害対応に深くかかわる専門的職業に従事する看護師や地域で災害に対応する救助の核となる自主防災組織の登用等についても十分検討してまいりたいと思いますが、今でも大勢の方が委員に任命されておりますのでなかなか会議が進みにくい問題も考えられる、そういった意味では、その中で今後防災会議がグループ分けできるものか、そういうこともあわせて検討してみたいと思います。 以上です。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) その方たちの意見をさらに生かしていただけるように、どうぞお願いいたします。 続きまして、女性目線の避難所の運営について。 平成28年4月、内閣府により被災者の健康を維持するための避難所の質の向上を目指す避難所運営ガイドラインが作成されました。同時期に熊本地震が発生し、現場での避難所の状況について、本震後の余震が多発し、避難所不足や食糧不足があったと報告されています。他県から派遣された保健師さんからは、避難所では広い空間に多くの人が寝泊まりをし、プライバシーの確保が難しい。女性は着がえに苦労していた。屋外に設置されたシャワー室では、脱衣所がカーテン1枚で仕切られていて、安心してシャワーを使うことができなかった。被災直後は物資の支給が不完全で種類や量が限られていたため、女性の衛生用品が肌に合わず困っている方がいた。授乳場所の確保に困ったり、乳児用粉ミルクの不足に困った。幼い子供を持つ家族は夜泣きで周りに気を使い、車の中で寝泊まりをした、との報告がありました。 避難所においては女性目線での課題の洗い出しも重要です。坂出市でも、平成30年3月に避難所運営マニュアルが策定されていますが、特筆すべき点はありますでしょうか。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○副議長(楠井常夫君) 市長              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 避難所運営マニュアルについての御質問にお答えいたします。 避難所運営マニュアルは、坂出市防災女性チーム、防災おとめ隊が女性の視点から2カ年をかけて検討を進め、策定したものでございます。策定に当たっては、女性はもちろん高齢者や障がい者、また子供ら特に配慮を要する方々の不便さや悩みについて考え、その視点に気づけるマニュアルづくりを目指して検討を進め、女性や子供への防犯対策として巡回警備の実施、防犯ブザーやホイッスルをトイレ内に設置する。また高齢者の身体活動量の低下防止対策として体操の時間を設ける。また、あらゆる差別的な、LGBTプラス性的マイノリティーの方への配慮も考えた上で男女共用トイレや個室テントの更衣室を設置する等、要配慮者にそれぞれの対応を挙げて掲載しており、対応事項を充実させているのが特徴であります。 今、市全体のですが、先般新聞にも載っておりましたが、今後は、市全体ではなく地域ごとのマニュアルが必要でないかということで、確かに高齢化率とかそういうものが違いますから、詳細に進めてまいりたいと思っています。 以上です。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 防災おとめ隊のつくられたマニュアルは私も読ませていただきました。色分けされていて非常にわかりやすくつくられていました。避難所での2次被害を防ぐためにということですごく配慮されているのを感じました。殊さらに女性だけではなくて弱い立場の方への細やかな配慮が細かく記されていました。避難所でのレイアウトもきちんと考えられていて、時間に応じて変化していくとかも書かれていたのですばらしい内容だと思いました。 ただ、あまり市民の方は御存じないと思うので、このようなものがあるということがしっかり周知されたらいいのかなと思いました。 また、つくった方に敬意を表するとともに、最近ではニュースで女性の方がそういう避難のための用品を持っているというのも報道されたので、すばらしい取り組みをされているなと感じています。 次に、液体ミルクの災害備蓄についてです。 熊本地震の際、断水が続く中でフィンランドから救援物資として届いた液体ミルクが大変喜ばれました。昨年7月の西日本豪雨においても、岡山県倉敷市に2,100個、愛媛県に540個の液体ミルクが届けられ、活用されました。女性の社会進出が進んでいる北欧を中心に、液体ミルクは海外では広く普及しています。大手コンビニでも8月からの販売が始まっています。 災害が起きた直後の時期や断水や燃料が不足することが予想される中で、大人はある程度は食事を我慢することができますが、乳児においては母乳及びミルクが待ったなしの状況になることは容易に予測されると思います。特に月齢の小さい赤ちゃんのおなかがすいたときの泣き声は、親でなくても何とかしてあげたいと思うものです。 私の経験ですが、子供が赤ちゃんのときに飛行機で東京へ行くことがあり、わずか1時間の行程でしたので搭乗前にミルクを飲ませて大丈夫だと思っていたのですが、飛行機の中で思わず泣き出してしまい大変困ったことがありました。そのときは客室乗務員の方がすぐ対応してくださり助かりました。 6月議会において若杉議員から提案がありました液体ミルクについて研究していただいた結果、液体ミルクのメリットはありましたでしょうか、お伺いいたします。 そのとき若杉議員が御用意された液体ミルクが、これは缶入りで240ミリリットルなんですけれども、もう一つ紙パックのがあって、今回はこの缶しか購入できなかったんですけれども、やはり今かなり売れ行きがよくていろんなコンビニであったりとかドラッグストアには必ず箱入りで置かれてあります。このようなものでございます。このまま哺乳瓶に入れて飲めるというすぐれたものです。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○副議長(楠井常夫君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 液体ミルクのメリットについての御質問に御答弁申し上げます。 本年6月定例会におきまして、9番若杉議員より御提案もいただきまして、その後、市におきましても販売業者から液体ミルクの説明をお聞きし、また試飲等も行ったところでございます。粉ミルクでありますと、外出先で調乳する場合、水筒や計量スプーンを持参し、お湯を確保した上で湯冷ましにも一定の時間が必要ですが、液体ミルクはそのまま飲めるため、こうした手間が解消されます。また、常温での保存も可能でございます。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 実際に自治体で液体ミルクを備蓄品に追加している事例は把握されているでしょうか、お伺いいたします。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○副議長(楠井常夫君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 液体ミルクの災害備蓄事例についての御質問でございます。 香川県外の自治体におきましては液体ミルクを備蓄品として追加している事例は一部にはございますが、香川県内の市町では現在備蓄済みの自治体はございません。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 災害時は粉ミルクの場合、さっきもお話がありましたけれども調乳が非常に難しい場合があります。液体ミルクは消費期限が短いという難点がありますが、期限が切れる前に有効利用を考えて使っていただき、常に新しいものを補充するローリングストック方式を採用して一定分の備蓄をする必要があるのではないかと思います。香川県内ではないというお話でしたけれども、ぜひ先駆けて坂出市ではいかがかと思います。いかがでしょうか。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○副議長(楠井常夫君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 液体ミルクの災害備蓄についてお答え申し上げます。 液体ミルクは、発災後に水道や電気・ガスなどのライフラインが途絶した状況でも授乳ができますので、災害用備蓄品としての活用は有効であると考えられます。 現在、入れかえた食糧や水などの備蓄物資につきましては、自主防災組織などの防災訓練や防災講話などに提供いたしておりますが、液体ミルクにつきましても備蓄した際には子育て世帯向けの防災講話などで提供することで備えとしての液体ミルクの有効性について周知が図れるなど、有効活用が考えられるところでございます。 一方で、賞味期限が約1年と短いことや粉ミルクとの価格差も現状では大きいことなどから、入れかえやコスト等の課題がございます。また、ことし3月からの販売開始で発売から間もないこともあり、今後商品の改良が進むことも考えられますので、他市町の備蓄の状況なども参考にしながら、引き続き検討をしてまいりたいと考えております。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 今後、大事な備蓄品だと思いますので、何とぞ御検討をお願いいたします。 防災について最後の項目です。 マイ・タイムラインの取り組みによる自助の促進について。 昨年7月の西日本豪雨では最大860万人に避難勧告が出されましたが、実際に避難した人はわずかでした。防災の基本は、行政による公助、地域で助け合う共助、そしてみずからの身を守る自助とともに、ふだん市長が強調されている互助があります。 災害に対する自助意識を高めるために市民にどのような啓発活動を行っていますか、お伺いいたします。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○副議長(楠井常夫君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) 市民の自助意識を高めるための啓発活動についての御質問に御答弁申し上げます。 自分自身や家族の命と財産を守るために、自分の身は自分で守るとの考えのもとに災害時への対応を行っていく自助は、減災に対して最も有効な力であります。自助意識を高める市民に対しての啓発活動といたしましては、昨年度は自治会や自主防災組織が実施する避難行動や炊き出し、救命救急等の防災訓練での活動が10件、自治会や自主防災組織、その他各種団体に対する災害への備えに関する防災講話を27件実施いたしております。 また、広報さかいでの防災はじめの一歩の連載を初め、ホームページへの防災情報の掲載、FMサンにおける防災ひとくちメモでの防災に関する放送でありますとか同報系防災行政無線からの割り込み放送など、さまざまな機会や媒体を通じて広く市民の皆様に防災意識向上のための啓発活動に努めているところでございます。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 最近、マイ・タイムラインという取り組みが注目されています。マイ・タイムラインとは、災害に対し家族構成や生活環境に合わせて、いつ、誰が、何をするかを時系列で整理した自身の防災行動計画です。個人の行動計画を持つことは自助の促進につながり、ひいては地域防災力向上にも貢献すると思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務部長(中西明彦君) 議長─総務部長 ○副議長(楠井常夫君) 総務部長              〔総務部長(中西明彦君)登壇〕 ◎総務部長(中西明彦君) マイ・タイムラインについての御質問に御答弁申し上げます。 災害の発生を前提に、起こり得る状況を想定して、いつ、どのように、どのような防災行動を、どの主体が行うかを時系列に整理し、適切なタイミングで避難情報の発令や防災活動が行えるよう整備したものがタイムラインでございます。 このタイムラインをマイ・タイムラインとして市民一人一人が生活環境や家族構成などを考慮し、危険な状況などに応じて避難情報などが発表された場合の行動を整理しておくことは、自分で自分の身を守り避難することで逃げおくれゼロに向けて効果が期待されるものと考えております。 本市におきましても、今後、出前講座・防災研修・防災訓練などでマイ・タイムラインの重要性や必要性について周知活動を実施していきたいと考えております。 また、本年度作成予定であります洪水ハザードマップの啓発面がございますが、そちらへの掲載についても検討してまいります。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 先日、あるおもちゃのメーカーが小中学生の子供を持つ親900人を対象に行った調査で、災害が起きたときの家の集合場所や連絡手段について子供と話し合っている家庭は2割にも満たなかったという報道がありました。 そこで、小中学校でマイ・タイムラインについて学ぶ機会があればよいのではないかと考えます。防災教育の一環として取り入れていただき、そこから家庭や地域に広げられるような取り組みをお考えいただいてはいかがでしょうか。 ◎教育長(國重英二君) 議長─教育長 ○副議長(楠井常夫君) 教育長 國重英二君              〔教育長(國重英二君)登壇〕 ◎教育長(國重英二君) マイ・タイムラインの取り組みについて、市民により効果的に広げるため、小中学校における防災教育の一環として取り入れてはどうかという御質問にお答えいたします。 市内の各小中学校においては、毎年地震や津波等の自然災害を想定しての避難訓練を実施しています。訓練では授業中や休憩中などさまざまな状況を設定し、保護者・地元自治会・防災士等の専門家の協力をいただき、避難場所への集団での移動や児童の保護者への引き渡し等を実施したり、登下校中や自宅等にいるときの避難行動の仕方について考えさせるなど、より実践的な訓練となるように工夫しています。 また、訓練の様子は家庭や地域に学校だより等でお知らせし、避難のあり方等をともに考える機会になるようにしております。 さらに、教科の授業や特別活動、総合的な学習の時間に防災教育を実施し、地域の関係機関や人々は自然災害に対しさまざまな協力をして対処していることを学んだり、天気・川・土地などの学習を通して災害に関する基礎的な理解が図られるようにしています。 そして、地域の地形や特色を理解しての防災マップの作成や避難所シミュレーション、さらには防災キャンプ等の取り組みを通して、災害が発生したときにどのように行動したらよいかを発達段階に応じて学んでいます。 市教育委員会といたしましては、自分の命は自分で守ることの重要性に鑑み、今後、各学校に対して議員御提案のマイ・タイムラインの取り組みについて情報を提供し、防災教育の充実を図ってまいりたいと考えております。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 感謝申し上げます。 実際に東日本大震災発生時に岩手県釜石市の小中学生の99.8%が津波から逃れたことを釜石の奇跡と報じられました。その要因は、子供たちが津波が起きたらとにかく逃げるということを学び続けたことにあると、東大特任教授の片田先生の講演で私も学びました。 災害に備える教育で子供たちの命が守られました。ぜひともこの取り組みをよろしくお願いいたします。 次に、環境に優しいまちづくりについて。 初めに、食品ロスの削減について。 ことし5月24日に国会で食品ロス削減推進法が成立しました。節分の恵方巻きの売れ残りが大量に捨てられるなど社会問題化し、食品の大量廃棄を見直す機運が高まったことを受け成立し、国民運動としての取り組みが始まっています。 同法では食品ロスの削減を国民運動と位置づけ、消費者・事業者双方に努力を求めています。この夏、あるコンビニでは土用のうしの日のウナギを注文販売にしたところ、余って廃棄した昨年よりも売り上げが伸びたとの報道がありました。 まだ食べられるのに捨てられているいわゆる食品ロスが、日本では年間646万トンにも上ります。これは、日本人1人当たりに換算すると、お茶わん1杯分の食べ物が毎日捨てられているという計算になります。世界で飢餓に苦しむ人に向けた世界の食糧援助量は年間約320万トンです。それに対して、日本の食品ロスは646万トンです。 報道によると、高松市がことし1月末に行った食品ロス実態調査の結果、家庭から出された可燃ごみのうち、食品廃棄物が42.4%、そのうち食べられる状態で捨てられた食品ロスが33.8%だったそうです。実に可燃ごみ全体の14.3%がまだ食べられる食品で、学校の25メートルプールに入れると約20杯分に相当するそうです。 坂出市では、年間9,078トンの可燃ごみが出されていますが、このうち食べられる状態での食品廃棄物はどれぐらいの量か調査されていますでしょうか。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長 中川高弘君              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) 食品ロスの発生量の調査についての御質問にお答えいたします。 食品ロスにつきましては、本来食べることができる食品であるにもかかわらず廃棄されているもので、資源の無駄に加え、廃棄による環境への負荷や食品に含まれる水分が焼却炉の燃焼効率を下げる要因となることから、ごみの減量化、資源の有効活用といった廃棄物の観点からも重要な課題となってございます。 こうしたことから、国におきましては食品ロスの削減を総合的に推進することを目的に、食品ロスの削減の推進に関する法律が本年5月31日に公布され、11月30日までに施行されることとなってございます。本市におきましても、食品ロスの削減をするために本市の実情に応じた取り組みが必要であると認識してございます。 なお、御質問の可燃ごみとして出されているごみに含まれる食べ残しや手つかずの食品などの食品ロスの実態等の調査につきましては、現時点では行ってございません。御理解を賜りたいと存じます。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 食品ロスに対する取り組みは世界規模で大切なことです。今後ぜひお調べいただけたらいいかと思います。 こうした背景も踏まえ、家庭で余っている食品を集めてフードバンクを通じて福祉施設などに寄附をするフードドライブを開催する自治体がふえております。坂出市でもこのフードドライブの取り組みを市が主催するイベント会場などの一部を使って実施されてはいかがでしょうか。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) フードドライブの取り組みを市主催の行事などで実施してはどうかとの御質問にお答えいたします。 各家庭で使われていない食品の提供を受け、支援を必要としている団体・施設等に寄附するフードドライブの取り組みにつきましては、各種団体がイベント等にフードドライブのブースを出展して周知を図っているケースや、国や県などが主催するネットワーク事業に市町村が参画して情報共有をしながら民間団体の活動支援を行うケースなど、食品ロスの削減に向けたさまざまな活動が各所で動き出しているところでございます。 フードドライブの推進に当たりましては、例えば食品リサイクルの観点を初め、消費者行政・食育・福祉など多くの分野が絡み合っておりますことから、本市におきましてもさまざまな方向性を視野に入れて対応していく必要があると考えてございます。 なお、フードバンク活動ではございますが、社会福祉法人坂出市社会福祉協議会が地域住民や他の社会福祉法人の施設・市職員・食料販売店などから受け付けた食料を生活困窮者等食べるものに困っている方に配布しているとのことでございます。 いずれにいたしましても、食品ロスの削減につきましては、国・地方公共団体・事業者・消費者が協力して取り組まなければならない重要な課題であると認識しておりまして、今後も国・県の動向に注視しつつ、本市の実情に合わせた取り組みにつなげてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕
    ◆8番(寒川佳枝君) 次に、プラスチックごみの分別と削減について。 私は、5月にリサイクルプラザ及び角山環境センターへ視察に行かせていただきました。そのときに職員の方がプラスチックを手作業で選別されていたので、理由をお聞きいたしました。それは、以前、発火物等の危険物が含まれていたため非常に危険であったり、再製品化の基準に適合するよう異物の除去を行うためだと伺いました。平成29年に、ごみピット内で火災が起きたため、安全確保のためより厳重に確認を行っているとのことでした。現場を見ることの重要性を痛感いたしました。 家庭ごみは、過去5年間の推移で毎年減少傾向にあると伺いましたが、市民のごみの分別、リサイクル意識の向上が原因であると思われます。 この5年間で、実際にリサイクルプラザへの見学者はどのぐらいいらっしゃったでしょうか、お伺いいたします。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) リサイクルプラザに年間どれぐらいの人が見学に来ているのかとの御質問にお答えいたします。 平成26年度から平成30年度の5年間にリサイクルプラザに見学に来られた方を年度別に申し上げますと、平成26年度、団体数9団体326人、個人が24人、平成27年度、団体数6団体198人、個人が12人、平成28年度、団体数6団体173人、個人が22人、平成29年度、団体数8団体198人、個人が2人です。平成30年度、団体数4団体128人、個人8人でございます。5年間に来場された団体総数は33団体、来場者の総数は1,091人でございます。 来場団体の内訳としましては、学校関係が9団体、自治会関係8団体、福祉施設関係2団体、その他が11団体となってございます。 また、リサイクルプラザにおきましては、見学に来られた小学生を対象に廃油を利用した石けんづくりなどの体験学習を実施してございます。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 先日終了した瀬戸内国際芸術祭の夏会期は前回を上回る31万人が入場され、風光明媚な香川を大いにアピールすることができました。秋会期も期待される中、危惧するのは近年の瀬戸内近海に漂う海ごみです。県内の海岸への漂着ごみは2015年度調査によると189トン、付近の海域に漂っているごみは年間66トン、その8割以上が発泡スチロールを含むプラスチック類です。 今、世界的にプラスチックごみの対策が課題となっており、ストローを紙製にしたり、買い物袋をなくしたりしていく取り組みが始まっています。 今、世界中で問題になっているプラスチックごみの減量について、市民の皆さんへの啓発はどのようになっておりますか。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) プラスチックごみ減量のための啓発活動はどのようにしているのかとの御質問にお答えいたします。 本市では、限りある天然資源の消費を抑制し、地球温暖化防止など環境への負荷をできる限り低減させるため分別収集を実施し、リサイクルを推進しております。プラスチック製容器包装の分別方法につきましては、トレーやポリ袋類・ボトル類などの資源ごみとして出すもの、こん包用のひもや緩衝材などの可燃ごみとして出すもののほか、プラスチック製のおもちゃやバケツなどの燃えないごみとして出すもの、また粗大ごみとして出すものなど、プラスチック製であっても種類などによりごみとしての出し方が異なっております。 ごみの分別につきましては、これまでにも坂出市地区衛生組織連合会の御協力をいただき市民へ排出ルールの啓発を行うほか、家庭のごみと資源ごみの分け方、出し方をまとめたごみの区分と出し方の冊子とポスターを約5年に1度作成しており、本年3月に改訂版を市民の皆様や本市へ転入されてくる方々に配布したところでございます。 また、これ以外の活動としましても、年に1度ではございますが7月の第1土曜日に瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会と協力し海岸の清掃活動等も行っております。そうした機会を捉えましてごみの減量化、分別につきましても啓発を図っているところでございます。 今後ともごみの減量化及び再資源化を促進し、環境負荷の少ないまちづくりを推進するため、限りある資源を有効に活用できるよう市民への啓発に努めてまいりたいと考えております。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) ごみの分別については、各家庭に冊子が配布されています。非常に丁寧でわかりやすい内容の冊子です。より身近なものとしてスマホその他での情報発信はお考えになっていますでしょうか。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) 冊子以外の情報発信についての御質問にお答えいたします。 先ほど御答弁申し上げました本年3月に改訂しましたごみの区分と出し方の冊子とポスターの内容につきましては、本市ホームページに掲載することを現在考えておりまして作業を行っているところでございます。 また、御質問の冊子や本市ホームページ以外での市民への情報発信につきましては、さらなるごみ分別推進の観点から、坂出市地区衛生組織連合会との協議やさまざまな媒体の効果的な活用等につきまして、他の自治体の事例も参考にしながら調査研究してまいりたいと存じます。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 最後に、特小ごみ袋の導入について。 現在、本市では、大中小の3種類が販売されています。持ち手がついてより一層使いやすくなりました。早速購入された方が、やわらかくて少し伸びるので使いやすいと言われていました。ひとり暮らしの方からは、小のごみ袋でも大きくて使い切れない、もう少し小さい袋があればとの声がありました。 8月に新しいごみ袋の販売が始まったところではありますが、家族構成の変化や高齢化が進行しています。それに見合った形のごみ袋が選べるとより便利かと思います。不燃物においても、小さなごみ袋があれば小さなねじやくぎなど少量の不燃物が毎月出せるので便利です。 現物を持ってまいりました。この夏に販売された坂出市の小のごみ袋がこれです。15リットルで、主婦の感覚ですが縦が約50センチメートル、横が30センチメートルです。他市のごみ袋を比較しますが、高松市の特小ごみ袋は10リットルで縦が約39センチメートル、横が28センチメートルです。ここはもう一つ小さいのがありまして、超特小がこちらが5リットルで縦が30センチメートル、横が20センチメートルです。 比べていただいたらそんなに大きな違いはないんですけれども、家庭環境とか最近はひとりになってこの坂出市の小さい袋であっても1週間に1回捨てるのではいっぱいにならない、1週間のうち2回捨てられますので2回をいっぱいにしてぱんぱんにすると、ここにいらっしゃる方は感覚としてわからないと思うんですけれども、重くてアパートの2階、3階からはごみ捨て場まで持っていけないので御近所の方が手伝っているというような話も伺いました。 新しいものができたところなので大変だと思うんですけれども、これを御検討いただけますでしょうか、お尋ねいたします。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) 特小ごみ袋の導入についての御質問にお答えいたします。 現在、本市の指定ごみ袋の容量につきましては、45リットルの大袋、30リットルの中袋、15リットルの小袋の3種類となってございます。御質問にございました高松市でございますが、これら大中小のサイズに加えまして、特小と呼ばれる10リットル、さらに超特小と呼ばれるサイズも可燃と不燃の共用として販売されているようでございます。 本市におきましては、本年8月にごみ袋の形状や材質の見直しを行い、それぞれのサイズの容量は保持したまま持ち手と襠をつけ、さらには伸縮性のある材質に変更するなど、市民の皆様がごみを出す際の袋の口のくくりやすさや集積場までの運びやすさなども考慮し、利便性と機能性の向上に努めているところでございます。 御質問の単身世帯等向けのさらに小さなサイズのごみ袋の導入につきましては、世帯人数の減少などで今後需要が高まってくることも考えられますので、坂出市地区衛生組織連合会の意見も伺う中で本市の実情に合わせながら検討してまいりたいと存じます。 ◆8番(寒川佳枝君) 議長─8番 ○副議長(楠井常夫君) 寒川佳枝君              〔8番(寒川佳枝君)登壇〕 ◆8番(寒川佳枝君) 御研究いただいて御導入いただければいいかと思います。 以上で終わらせていただきます。甚だ未熟ではございますが、しっかり学んで、皆様の小さな声を質問できるように勉強してまいります。本日はありがとうございました。 ○副議長(楠井常夫君) 次、3番丸岡豊和君の質問を許します。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 3番 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、令和元年9月定例会において、新政会の一員として個人による一般質問をさせていただきます。理事者の皆様におかれましては、市民の皆さんにわかりやすい言葉での御答弁をいただきますようお願い申し上げますとともに、本日最後の質問者となります。いましばらく御清聴くださいますよう重ねてお願い申し上げ、質問に入らせていただきます。 まず最初に、スポーツによるまちづくりについてお伺いいたします。 スポーツインフラという言葉をお聞きになった方もいらっしゃると思います。これは、スポーツを道路や鉄道・公共施設などの基本的なインフラと同様に捉える考えであります。少子高齢化による人口減少、本市のような地方から大都市圏への人口流出、浮上の兆しが見えない経済活動の低迷、日本の地域社会は今、先が不透明な時代にあります。しかしながら、2020東京オリンピック・パラリンピックを来年に控え、2019年9月20日から11月2日の予定でラグビーワールドカップが日本全国12会場で開催されます。 また、2021年には国際マスターズゲームズ協会が4年ごとに主催する、おおむね30歳以上のスポーツ愛好者なら誰もが参加できる生涯スポーツの国際総合競技大会であるワールドマスターズゲームズがアジアでは初めて日本で開催されることが決定しております。 また、先月の8月24日にさいたまスーパーアリーナにおいて行われました男子バスケットボールの強化試合において、世界ランク48位の日本が同22位のドイツに逆転勝ちをおさめ、同月25日にはバドミントン世界選手権において香川県出身の桃田選手が日本勢初の2連覇の快挙をなし遂げました。 また、我が坂出市においても、東京オリンピック出場の期待がかかる新体操の喜田純鈴さん、その妹の喜田未来乃さんは第1回世界ジュニア新体操選手権大会日本代表に選ばれ、2024年のパリでのオリンピックに姉妹での出場が期待されております。 このように、先行きが不透明な時代においてもスポーツ界には明るい話題に事欠きません。 本市においても日本カヌー連盟のA級コース認定を受け、過去にアジア地区の国際大会や事前キャンプの受け入れ実績があり、毎年全国大会などが開催される日本有数の府中湖カヌー競技場を持ち、本年8月5日には隣接する充実したトレーニングセンターも新しく開設されました。また、2020東京オリンピックに向けたハンガリーチームの事前合宿も決定しております。 そして、このオリンピックの開催に伴い、当初予定していた北関東4県での開催が困難になった令和2年度全国高校総合体育大会が、一部競技を除き全国各地に分散して開催されることになり、カヌー競技については本市での開催が決定しております。 このような背景を踏まえ、本市においてはこのカヌーというスポーツを核にしたまちづくりを推進するべきだと考えております。 先進事例としまして、秋田県能代市が挙げられます。能代市はバスケの街能代として全国的に有名であります。それは、能代工業男子バスケットボール部が長年にわたり全国大会で優勝し続けたことで市民の誇りとなり、行政・関係団体・市民の支援を引き出し、スポーツインフラとして機能していったためであります。 しかしながら、近年においてはこれまでのような成績が出せず、バスケの街としての知名度や実績が地域活力に生かし切れていないことが課題となり、能代工業バスケ部だけに頼らないバスケの街をテーマに市民協働のバスケの街づくり推進計画を策定し、バスケの枠を超えた社会的ネットワークを広げる試みがなされております。その結果、能代工業バスケ部の功績を広く市民に伝えるだけはでなく、市民が町なかでバスケに触れる機会がふえ、再びバスケの街能代としてバスケを一つのインフラとしたまちづくりを成功させております。 また、近県では愛媛県がサイクリングを核としたまちづくりに取り組んでおります。瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会を開催し、この大会を通して世界中にサイクリストの聖地瀬戸内しまなみ海道を広く発信することにより、しまなみ海道を初め愛媛県への観光客誘致と地域活性化につなげることに成功しております。 このほかにも多くの自治体がスポーツを一つのインフラとして捉えたまちづくりを行っております。本市においては、「カヌーのまち さかいで」とうたってはおりますが、まだまだスポーツインフラとしては機能していないように思います。 そこでお伺いいたします。 今後、どのように「カヌーのまち さかいで」を内外にアピールしようとしているのかお示しください。お願いいたします。 ○副議長(楠井常夫君) 答弁を求めます。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長 網野禎彦君              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 3番丸岡議員のスポーツによるまちづくりについてのうち、「カヌーのまち さかいで」の今後のアピールの方法についてお答えいたします。 先ほど11番斉藤議員に御答弁申し上げましたとおり、本市ではカヌーの競技力向上や競技人口の拡大に取り組んでおり、このような取り組みの中で全国大会等で活躍できるような選手や日本代表選手を輩出することがアピールになると考えております。 また、府中湖カヌー競技場に庁内LANが利用できる環境が整備される予定となっており、研修センターにおいてホームページが随時更新できるようになります。今後はホームページを活用し、競技場で開催される大会やイベントの情報を発信してまいりたいと存じます。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) ありがとうございます。 先ほどホームページというふうな話もありましたけれども、アピール方法いろいろ考えられると思うんですが、インスタグラムやツイッターといったいわゆるSNSの活用とかが考えられます。この点についてはいかがでしょう。お願いします。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 「カヌーのまち さかいで」の今後のアピール方法についての再質問にお答えします。 インスタグラムやツイッター等のSNSを活用することが効果的であることは認識しております。 トレーニングセンターには無料Wi-Fiを整備したことから、今後は市ホームページの更新や利用者の方々にSNSによる情報発信を呼びかけてまいりたいと考えております。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) 前向きな御答弁ありがとうございます。 質問ではないんですけれども、先ほどホームページという中で坂出市のホームページがちょっと見にくいなと私常々感じておりまして、「カヌーのまち さかいで」を探すのに非常に苦労した覚えがありますので、ぜひとも「カヌーのまち さかいで」という特設サイトのようなものをおつくりいただけたらなというふうに思います。これは要望であります。 続いて、マリンスポーツの展開というところでお伺いいたします。 カヌーだけにとらわれるのではなくて、関連してシーカヤックやSUPといったいわゆるマリンスポーツの展開が府中地区だけではなくほかの地区、例えば王越地区や沙弥島・瀬居島においてでも取り組むことができると思いますけれども、理事者側のお考えをお聞かせください。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) カヌー以外のマリンスポーツを展開する考えについての御質問にお答えします。 本市においては、過去には王越の木沢湾においてシーカヤックツーリングを行ったことがありますが、海での開催は海上保安署への届け出や救助艇の配備が必要であり、また指導者・監督者の確保も必要なことから、参加者の安全面の確保ができないため、現在は行っておりません。 これらの問題を解決するために、海上保安署、県や県カヌー協会・市カヌー協会と関係機関の意見をお聞きするとともに、民間事業者によるシーカヤック等マリンスポーツを実施しているところもあると伺っておりますので、その動向も注視してまいりたいと考えております。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) ありがとうございます。前向きな御答弁だったと思います。 先ほどもありましたように、ぜひとも民間のそういった団体に声をかけて官民一体となって取り組んでいただけたらというふうに思います。 それでは続きまして、市立体育館についてお伺いいたします。 坂出の市立体育館は1981年に工事が開始され、1983年4月に開館を迎えたと聞いております。約35年以上が経過していることになります。雨漏りがひどい箇所、また倉庫の中では亀裂の入った箇所等老朽化が激しいのは一目瞭然であります。このような状態にあることを市のほうは把握しているのかどうか教えてください。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 市立体育館の老朽化による雨漏りや壁のひび割れ等、現状を把握しているかとの御質問にお答えいたします。 市立体育館は市制施行40周年記念事業として昭和58年に建設されており、1階のアリーナを中心として周辺に器具庫・トレーニング室等を配し、2階には小アリーナを設けた複合体育館でございますが、築後36年が経過し老朽化が進んでおります。 当施設は多くの市民が利用する施設であり、3年に1度、建設物のふぐあい箇所の調査等のため特殊建築物定期報告書を作成し、県へ提出しているところであり、その中で観客席等での雨漏りや外壁の劣化による破損の報告が上がっており、適宜対応しているところでございます。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) それでは、改修予定がもしあるのであればどういった改修を考えられているのか、わかる範囲で教えてください。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 今後の改修予定についてお答えいたします。 本年度、既設照明メーカーの電球製造中止などによる対策といたしまして、高効率のLED照明への置きかえに向けた調査を委託しており、それに合わせて既設天井が現在の建築基準法施行令に基づく技術基準を満たした天井であるかの確認及び改修が必要な場合の工法の調査も行っております。 また、その結果を受けて必要な対応を行うとともに、利用者にとって安全を最優先とする施設の維持管理に努めてまいりたいと考えております。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) それでは、市民ホールの休館に伴い、来年の成人式はこの体育館でとり行われることが決定しております。この場所で成人式を迎える坂出の未来を担う若者がこの体育館を見て、またそこに足を踏み入れたときどう思うでしょうか。果たしてこの町に輝かしい未来を感じることができるでしょうか。 現在、成人式の実行委員会が立ち上がっていると思いますが、その中で成人式を迎える側からどのような意見があったのかお教えください。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 本年度、市立体育館で成人式が行われるに当たり、新成人の方々からどのような意見が出されたのかとの御質問にお答えいたします。 現在、各地区の新成人代表によるはたちの祭典企画運営委員会を開催しておりますが、その中で新成人の代表からは、駐車場や座席の確保の心配がなくなること、照明や音響といった設備が市民ホールと異なるためこれまでと同じ演出が難しくなりそうである、また令和最初の成人式に市民ホールにはない市立体育館でしかできない演出等を行いたいなどさまざまな意見をお聞きしております。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) 非常に前向きな意見が出されたということで、私びっくりしておるんですけれど。 それでは次に、体育館は防災の面でも避難所として利用されます。この体育館に避難しようと市民は果たして思うでしょうか。 避難所といった部分では、冬場はまだしも夏場には空調が必要になってきます。現在の体育館には空調設備がないようですが、この空調設備について8月19日に日帰りで坂出市文化体育振興協議会の方々が視察に行かれたと聞いております。行き先及びメンバー構成をお教えください。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 視察の行き先及びメンバー構成についてお答えいたします。 先月19日に、坂出市文化体育振興協議会が愛媛県八幡浜市の市民スポーツセンターに空調設備の視察を行ったと伺っております。 なお、メンバー構成につきましては、体育団体から坂出市スポーツ協会会長を含めた委員3名、文化団体からは坂出市文化協会会長、また教育委員会より当協議会の事務局及びスポーツ施設担当者を合わせた6名でございます。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) それはどのような施設や設備だったか教えてください。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) どのような施設や設備であるかについてお答えいたします。 八幡浜市民スポーツセンターにおける空調設備は輻射式冷暖房システムというもので、設備といたしましては体育館のアリーナ側面に冷水や温水を流す特殊なパイプを設置し、発生する輻射熱により直接人や物から熱を奪ったり与えたりすることで冷暖房を行うものであります。一般的な空調設備と比べ、バドミントンや卓球などが嫌う空気の流れがないことや設置後のランニングコストの削減が可能な設備でございます。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) ありがとうございます。 現在、体育館はバドミントンや卓球といった競技に始まり、さまざまな団体が利用しております。先日も教育委員会主催の第30回ソフトバレーボール大会が開催されたところであります。また、7月には坂出市PTA連絡協議会のバレーボール大会もございました。私はどちらの大会にもスポーツ推進委員として、また坂出市PTA連絡協議会の体育部会長として携わったわけですが、競技の特性上、窓をあけて風を入れることができないため、参加者の皆さんは一様に暑い暑いと口にしておりました。また、時には熱中症で体調を崩す方もいらっしゃいます。 このようなことからも、先ほどお答えいただいた設備は風も出ないとのことでしたので競技の上でも最適な設備だと思います。 ここでひとつ市長にお答えいただきたいのですが、市長はさまざまな大会の開会式に出ていただいております。お忙しい中、閉会式にもお越しいただくときもあります。できれば、閉会式終了後、少しの時間で構いませんので参加者の体育館に対する意見を聞いてみていただけないでしょうか。お答えください。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 参加者の体育館に対する意見を伺うことについてお答えいたします。 市立体育館はバドミントンや卓球での利用が大変盛んであり、そのほかにもジュニアではバレーやバスケット、シニアでは老人スポーツクラブなどの大会も含め、さまざまな大会が毎週のように開催されております。御指摘のとおり、大会の参加者は子供からお年寄りまで幅広い年齢層の方々であり、まさに体育館に対する意見が伺えるものと考えております。 今後とも、大会参加者を含めた利用者の声を時間の許す限り拝聴してまいりたいと存じます。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) 本当は市長にお答えいただきたかったんですけれども、市長はずっと市民ニーズを把握するということをおっしゃっていますので、ぜひとも前向きにお考えいただきたいというふうに思います。 それでは、まとめといったところで、これら全ての課題に鑑み、今後の体育館のあり方をお示しください。よろしくお願いいたします。 ◎教育部長(網野禎彦君) 議長─教育部長 ○副議長(楠井常夫君) 教育部長              〔教育部長(網野禎彦君)登壇〕 ◎教育部長(網野禎彦君) 今後の体育館のあり方についてお答えいたします。 先ほど御答弁で申し上げましたとおり、現在照明のLED化に合わせて既設天井の調査も行っているところであります。 今後につきましては、利用者の利便性、安全性を第一に、災害時の居住性の観点から将来的には輻射式を含めた空調設備の導入も研究するとともに、坂出市公共施設等総合管理計画に基づいた安心・安全な施設の維持管理に努めてまいります。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) ありがとうございます。 スポーツ施設としての面、またイベントを行える施設としての面、防災施設としての面、あらゆる方面で市民ニーズの非常に高い施設ですので、市民に愛される体育館にしてほしいと願っております。 それでは、大きな質問の部分の2番目、都市環境整備についてお伺いいたします。 坂出緩衝緑地のうち、西大浜緑地・東大浜緑地について、この2カ所の緑地帯は緑も多く公園もあり市民に潤いを与えていることは皆さん御承知のとおりであります。しかしながら、近年では木々も大きく育ち、照明もないため、夜間は治安の上でも問題があるように思います。 3月の定例会一般質問で吉田議員・大藤議員が坂出緩衝緑地について質問されました。その際の理事者側の答弁では、より多くの市民の方に利用していただくため、にぎわい創出を図ることを目的とした緩衝緑地の一部を再整備したいと考えている。そのために測量調査業務を依頼するとの御回答でした。そして、平成29年に緑を生かした緩衝緑地の活用策といった提案書が、市の若手職員による政策提案プロジェクトチームとして提出されております。 なぜ若手職員によるプロジェクトチームを立ち上げたのか、その経緯とこの提案書がどのように生かされ、またその後どのように進展しているのかお示しください。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○副議長(楠井常夫君) 市長 綾  宏君              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 緩衝緑地の有効活用の御質問のうち、若手職員プロジェクトチームのテーマとなった経緯及びその後の進展について御答弁申し上げます。 まず、若手職員による政策提案プロジェクトチームは、若手職員の柔軟かつ斬新な発想を活用し、限られた予算の中で私が指示する政策課題に迅速に対応することを目的として平成24年度より設置しており、これまでも坂出市の人口増対策について、また人工土地を生かした町なか活性化等をテーマとして実施してまいりました。どのテーマも非常に幅が広く大きなものなので、なかなか実行に移されていないという状態の中、できるものから実施をしているところでございます。 お尋ねの坂出緩衝緑地のさらなる有効活用につきましては、本市のにぎわい創出や定住促進の観点からも重要政策課題の一つであることから、平成28年度に緑を生かした坂出緩衝緑地の活用策という政策課題を設定した上で、若手職員9名で構成するプロジェクトチームを設置し、研究・検討を行ったものであります。 プロジェクトチームからは、健康教室やカフェの設置など緩衝緑地の活用策の提案があり、その後、これらの提案を参考として、数はもう少したくさんあったんですが、周辺地域の状況とかも考慮した上で整備効果や優先順位、また実現の可能性等について検討を行い、県とも協議を行った結果、緩衝緑地の一部においてキッチンカーなどの移動販売車の設置が可能な広場及び各種イベントの開催ができるような芝生広場を整備することで多くの市民が集い、健康づくりやにぎわい創出につながる再整備を計画したところでございます。 済みません、トイレ等も現在は実施に向けた測量設計に入っております。 以上です。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) ありがとうございます。 キッチンカーが入れて食事ができてといった回答もございましたが、それだけでは一過性のイベントで終わってしまうと私は考えております。 平成29年7月21日に、市民の念願であった坂出北インターチェンジのフル化が新規事業として採用され、そのインターチェンジが完成した暁にはますます交通の便もよくなり、県外からも多くの方が今以上に坂出に来てくれることが期待できます。そういった方々が立ち寄ってみたくなるような施設なり公園なりを考えるべきだと思っております。もっと長いスパンで市民にとっても日常的に利用したくなるような、そのような整備が必要ではないかと考えております。 この緩衝緑地に関しては県の管理施設ということですが、県への働きかけはどのようにされておりますか、教えてください。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○副議長(楠井常夫君) 建設経済部参事 岡野泰典君              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 緩衝緑地の有効活用のうち、県への働きかけの御質問にお答えいたします。 現在進めております緩衝緑地の再整備につきましては、移動販売車の出店やイベントの開催等によりにぎわい創出を図るとともに、芝生広場を整備し日常的に市民が自由に利用でき、健康増進やレクリエーションも楽しめる空間整備を行います。 現在、この整備について県と実現に向けた協議・調整を行い、実施に向けた測量調査を進めている状況でございます。 今後の緩衝緑地の整備につきましては、全体的な見通しの中で総合的に検討する必要があり、管理者である香川県とも協議を重ねてまいりたいというふうに考えております。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番
    ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) 前向きな答弁だったというふうに思います。 それでは、今後このプロジェクトを進める上で民間企業に介入してもらうことも必要だというふうに思います。例えば、近いところでは高知県越知町に新しい観光拠点スノーピークかわの駅おちが遊ぶ、泊まるをコンセプトにことし6月に開設され、7月には同じく高知県の本山町にモンベルアウトドアヴィレッジという施設がオープンし、どちらも多くの来場者でにぎわっているようであります。このように民間企業の柔軟な発想も取り入れ、民間企業主体の取り組みもありだと思いますが、理事者側のお考えをお聞かせください。 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 議長─建設経済部参事 ○副議長(楠井常夫君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(岡野泰典君)登壇〕 ◎建設経済部参事(岡野泰典君) 緩衝緑地の有効活用のうち、民間企業の発想を取り入れた取り組みについてお答えいたします。 都市公園のさらなる再生、活性化を目的とした平成29年6月の都市計画法の一部改正により公募設置管理制度が創設され、公園管理者の許可のもと、公募選定された民間事業者による飲食店や売店等の公園施設の設置が可能となりました。この制度では、公園管理者側は民間事業者が設置する施設から得られる収益を公園整備に還元することで広場や園路などの公共部分の整備費用に充当でき、事業者側は施設の設置期間が上限20年になるなど特例措置が設けられております。 坂出緩衝緑地は香川県が管理者であることから、民間事業者がこの制度を活用し公募対象公園施設を設置する場合には、公募設置指針に基づく公募設置等計画を香川県に提出することとなります。 今後、そのような計画・提案がなされた場合には、本市としても民間活力の活用について香川県と協力して進めてまいりたいと考えております。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) ありがとうございます。 いずれにしましても、坂出市がリーダーシップを持ってぜひとも進めていただきたいと希望しております。 次の質問に移りたいと思います。 大きな項目の第3番目、し尿の収集についてお伺いいたします。 し尿処理の支払い方法についてお伺いいたします。 現在、本市においてはし尿処理をした際の料金徴収方法はどのようにしておりますか、教えてください。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長 中川高弘君              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) し尿処理手数料の徴収方法についての御質問にお答えいたします。 現在、し尿処理手数料の支払い方法につきましては、坂出市廃棄物の処理および清掃に関する条例施行規則第4条によりまして、本市の発行するし尿くみ取り券によりその都度徴収することとなってございます。 実情としましては、くみ取りした際に御在宅でし尿くみ取り券をあらかじめ購入して御用意していただいておればその場でし尿くみ取り券を受領し、し尿処理手数料の支払いは終わることになります。御在宅であってもし尿くみ取り券を用意していない場合や御不在の場合にはし尿くみ取り通知書を発行いたしますので、そちらをお持ちになり、後日指定のし尿くみ取り券取扱所でし尿くみ取り券を購入していただいて、最寄りの支払い場所で納めていただくことになります。 なお、し尿くみ取り券の支払い場所につきましては、市役所本庁舎1階の4番窓口、また各出張所・坂出駅市民サービスセンター、常盤町の生活課事務所となってございます。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) 少し乱暴な言い方ですけど、非常に面倒くさいなというふうに私は思っております。 それでは、現在この券を使ってし尿処理の支払いをされている方がどれほどおいでるのかお知らせください。また、どのような方が利用しているのかも教えてください。このことについて市民からの意見はなかったのか、あわせて教えてください。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) し尿くみ取り券の窓口での支払い人数及び支払いに来られている方などの御質問にお答えいたします。 まず、平成30年度にし尿くみ取り券を指定支払い所へ持参してお支払いいただいた方は、延べ人数で申し上げますと約2,400人となってございます。また、どのような人が支払いに来られているかとのことでございますが、一概には申し上げられませんがお若い方から御高齢の方まで幅広い年齢層の方が来られております。 次に、市民からの意見はなかったのかとの御質問にお答えいたします。 近年では、昨年度と今年度に1件ずつ、くみ取り手数料の支払い方法につきまして口座振替等の改善をしてほしい旨の御意見を頂戴してございます。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) ありがとうございます。 私の店でも回数券・し尿券を販売しておりますが、買いに来られる方は高齢の方が多く、非常に不便を感じておられます。住みやすい町・住みたくなる町を目指しているのであれば、このようないわゆる社会的弱者の方も利用しやすいサービスを提供するべきだと考えます。本市のお考えをお聞かせください。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) 社会的弱者の方も利用しやすいサービスを提供するべきではないかとの御質問にお答えいたします。 高齢世帯などで毎回くみ取りをするごとに指定のし尿くみ取り券取扱所へ購入しに行ったり、御不在の場合に後日市役所等の支払い場所へ納めに行ったりするのは手間がかかると感じている御家庭もあるかとは存じます。 くみ取りの際に御在宅であれば、し尿くみ取り券をあらかじめ数回分でも買い置きしていただければくみ取り作業のときにお預かりすることもできますので、その都度お支払いに来ていただく必要はなくなります。 しかしながら、昨今は留守世帯も多くなってきておりますので、社会的弱者の方などが利用しやすい支払い方法につきまして、今後とも随時検討してまいりたいと存じます。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) わかりました。 全国的な現象でもありますけれども、小売店の数が減少しております。店主の高齢化、後継ぎがいないなど原因はさまざまでありますが、本市においてもこの小売店の減少は皆さんが御存じのとおりであります。 このくみ取り券を扱う店舗も年々減少しているというふうに聞いております。どのくらいの取扱店が減少しているのかお教え願います。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) し尿くみ取り券の取扱店舗数についての御質問にお答えいたします。 し尿くみ取り券の取扱店舗数につきましては、現在市内に38店舗ございます。また、今から5年前の平成26年度時点の取扱店舗数は42店舗でございました。比較的小規模な店舗なども多く、高齢化に伴う廃業などにより年々減少傾向にはございます。 なお、昨年度には、利便性向上のため24時間購入可能なコンビニエンスストアを1店舗追加してございます。 今後も利便性向上のため、取扱店舗の増加に努めてまいりたいと考えております。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) ありがとうございます。 それでは、今後し尿処理をした際の支払い方法を変えるおつもりがあるのかどうかお示しください。また、変えるのであればどのような方法を考えているのかもあわせてお知らせください。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) し尿処理の支払い方法を変更する考えはあるのかとの御質問にお答えいたします。 し尿処理に係る手数料につきましては、先ほど御答弁申し上げましたとおり現在は本市の発行するし尿くみ取り券により徴収してございます。し尿くみ取り券は長い間、市民の方になれ親しんだ支払い方法でございますので、し尿処理手数料の支払い方法の変更につきましては、今後、坂出市地区衛生組織連合会の御意見や他市などの事例も参考にしながら、本市の実情に合わせながら検討してまいりたいと存じます。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) 決して前向きではない御回答だったというふうに理解をしました。 国としてもあらゆる分野でキャッシュレスを推奨しております。やはり時代に応じた対応が必要と思われますが、お考えをお伺いいたします。 ◎市民生活部長(中川高弘君) 議長─市民生活部長 ○副議長(楠井常夫君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中川高弘君)登壇〕 ◎市民生活部長(中川高弘君) 時代に応じた対応が必要ではないかとの御質問でございます。 し尿処理手数料の例えば口座振替による支払いなど支払い方法をふやすことにつきましては、事務処理作業等の検討なども必要となってまいりますので、先ほど御答弁申し上げましたとおり、今後、本市の実情に合わせて検討を行ってまいりたいと考えております。 ◆3番(丸岡豊和君) 議長─3番 ○副議長(楠井常夫君) 丸岡豊和君              〔3番(丸岡豊和君)登壇〕 ◆3番(丸岡豊和君) 前向きな回答はいただけないということで非常に残念ではありますけれども、これは回答していただかなくて結構なんですけれども、私の考えなり要望なりを話させていただいて終わりたいと思うんですが、いろんな支払い方法があろうかとは思います。先ほどの引き落としというところもありますし、また振り込み用紙を送っての振り込み用紙による支払いということも考えられるというふうに思います。 勘違いをしてほしくはないんですが、決して今この券による支払いの方法を取りやめてくれというのではなくて、ただ選択肢をふやしてほしいんです。銀行引き落としがいいという人がいれば、ある人は振り込み用紙で振り込みが便利だといういろんなニーズがあると思いますので、ぜひとも支払い方法を追加してほしいということを私は申し上げているわけで、決してこれを取りやめてくれというふうには言っておりませんので、その点御理解をいただきたいというふうに思います。 話がそれるかもしれませんが、最近テレビをつけますとキャッシュレス決済のCMが数多く流れております。皆さんもごらんになったとは思いますが、あるときある国の大富豪がヘリコプターに乗って買い物に来ました。ある商店でそちらの商品を全部買い取らせてくれと、こんなおいしい話はないわけですけれども、その大富豪はカードで支払いたいと言います。すると、その店の店主は、いや、うち現金だけなんでと言います。そうすると、その大富豪はじゃあいいですと言ってほかの店に買い物に行ってしまう。 このことを坂出市に置きかえて考えてほしいと思うんですが、ある大きな会社の社長さんが坂出に住みたいとありがたい話で来てくれまして、ぜひとも会社も全部持ってきたいんだと、坂出市に大きな会社を建てたいんだとそういうふうな人が来たとします。その人がいろんな納税なりいろんな支払いをキャッシュカードでやりたいのでそこら辺はどうですかと。すると、坂出が、いや、うち現金だけなんでと言いますと、その社長はじゃあいいですと言って隣の宇多津町とか丸亀に行ってしまいます。これはもう一目瞭然だというふうに思います。 笑い話にならないように、市民サービスを向上させるといった部分でもこの支払い方法の選択肢をふやすという考えはぜひとも取り上げていただきまして、私の質問とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。 ○副議長(楠井常夫君) 以上をもって本日の日程は終了いたしました。 この際、御通知申し上げます。 9月12日の本会議は午前10時に会議を開きます。 本日はこれをもって散会いたします。              午後3時16分 散会...